NCO「フィデリオ」はベートーヴェンの音楽を聞けた
鑑賞日:2013年12月28日(土)14:00開演入場料:¥4,500 自由席(2階3列) 【主催】NCO合唱団、 (財)名古屋市文化振興事業団芸術創造センター名古屋市芸術創造センター創造活動サポート公演第2回NCO公演ベートーヴェン作曲歌劇「フィデリオ」(全2幕、ドイツ語/日本語字幕付)会場:名古屋市芸術創造センター指 揮:山田信芳演 出:池山奈都子管弦楽:フィルハーモニカー・ウィーン・名古屋合 唱:NCO合唱団出演:ドン・フェルナンド:能勢健司ドン・ピツァロ:中原憲フロレスタン :水野秀樹レオノーレ(フィデリオ):百々あずさロッコ :堀内紀長マルツェリーネ:児玉弘美ヤキーノ :大久保亮感 想: 名古屋二期会のオペラ公演に都合で行けず、残念に思っていた所、年末に「フェデリオ」の公演があるとのことで、みぞれが降る中、新栄駅降りて直ぐの名古屋市芸術創造センターへ出掛けた。 センター向かいのとんかつ店(マ メゾン 東桜店)で腹ごしらえしたため、開演10分前にホール到着。640席のホールだが、張り出し舞台のため客席は550席程度。1階席はほぼ満席のため2階へ3列の中央付近に座れた。 今回ホール形式の演奏とのことで、幕は無く張り出しの舞台にオケが乗り、奥半分1m程高くなった舞台で演じられる。 開演時間となり客席が暗転、オケ入場、指揮者入場で有名な序曲が始まる。フィルハーモニカー・ウィーン・名古屋は中部地区のアマチュア演奏家が2011年設立した管弦楽団。ホルンやヴァイオリンの音程が少々危ない所もあるも、フォルテの部分はベートーヴェンらしい音楽を聴くことが出来た。 演出は物干し棒やアングルで組んだ牢屋など最低限だが、照明やオケの前まで広く舞台を使いを各場面を表現出来ていた。 歌はすべてドイツ語で舞台上の字幕で表示、また台詞は日本語であり判りやすくなっている。 歌手は、タイトルロールの百々あずさがよく響く歌声でさすが藤原歌劇団。地元のドン・フェルナンド役の能勢健司、ロッコ役の堀内紀長も良かった。 合唱の出番は少ないが、兵士、囚人、民衆を演じ、賛助も入ってバランス良く聞こえた。 名古屋では希少なオペラ公演であり、今回は名古屋市芸術創造センターの協力を得ての公演だったようであり、ぜひ続けてほしい。 来年はシュトラウス「こうもり」当たりを聞きたい。End