神奈川県民ホール「魔笛」はオケが良かった
鑑賞日:2017年3月19日(日)14:00開演入場料:¥3,000 (D席:3階11列) 【主催】神奈川県民ホール神奈川県民ホール・iichiko総合文化センター・東京二期会・神奈川フィルハーモニー管弦楽団 共同制作公演神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2017歌劇「魔笛」モーツァルト作曲全2幕(ドイツ語上演/字幕付)会場:神奈川県民ホール 大ホール指 揮 :川瀬賢太郎演出・装置・照明・衣裳:勅使川原三郎合 唱 :二期会合唱団 管弦楽 :神奈川フィルハーモニー管弦楽団出演:ザラストロ:清水那由太夜の女王 :高橋維タミーノ :金山京介パミーナ :幸田浩子パパゲーノ:宮本益光パパゲーナ:醍醐園佳侍女1 :北原瑠美侍女2 :磯地美樹侍女3 :石井藍弁者&神官1:小森輝彦モノスタトス:青柳素晴神官2 :升島唯博武士1 :渡邉公威武士2 :加藤宏隆ダンス&ナレーション:佐東利穂子ダンス :東京バレエ団 感想: ここ数年間、神奈川県民ホール主催でびわ湖ホールとの共同製作オペラが春先に上演されて来たが、今年からびわ湖ホールが単独でワーグナー・リング4部作を上演し、神奈川県民ホールは、残った大分のiichiko総合文化センターとの共同製作で「フィガロの結婚」予定から「魔笛」公演に変更となり、春の陽気の中、山下公演まで出掛けた。 今回の演出は昨年9月あいちトリエンナーレ公演と全く同じで、台詞(ジングシュピール)部分は全てダンサーのナレーションへ置き換え、舞台上は黒基調に、大中小各3個、特大1個の輪を上部から吊るし動かし、照明を加えることで場面転換、衣装も同じ。 よってより音楽に集中して観ることに。 出演者は、夜の女王、パパゲーノ、パパゲーナ、モノスタトス他あいちと同じメンバーが多く、皆さんよく歌えていた。ザラストロ役の清水那由太も低音の歌声をよく響かせていた。 指揮者とオケが違っており、今回の方が歌に合っている印象。3階端席のためオケピット内がよく見え、指揮者が歌手に合わせてオケをコントロールしていた。 神奈川フィルの弦の弱音の美しさは健在。 神奈川県民ホールは電気設備・舞台機構の改修工事実施に伴い、今年7月より休館となり、大ホールは来年5月末まで休館とのこと。 休館明けの公演に期待。End