MET-LV「サンドリヨン」は歌手、演出が揃って童話の世界へ
鑑賞日:2018年6月3日(日)10:00開演入場料:¥3,600 (スクリーン4/B列) 【配給】松竹株式会社METライブビューイング2017-2018シーズン歌劇「サンドリヨン ~シンデレラ~」マスネ作曲 全4幕(フランス語/字幕付)会場:ミッドランドスクエアシネマ指揮:ベルトラン・ド・ビリー演出:ロラン・ペリー管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団合 唱:メトロポリタン歌劇場合唱団出演:サンドリヨン/リュセット:ジョイス・ディドナートシャルマン王子:アリス・クート妖 精 :キャスリーン・キムド・ラ・アルティエール夫人:ステファンニー・ブライズパンドルフ :ロラン・ナウリ上映時間:3時間4分(休憩1回)MET上演日:2018年4月28日感想: シンデレラを原作にしたオペラは、ロッシーニ「チェネレントラ」が有名だが、マスネ作曲「サンドリヨン」がMET初演、ライブビューイングがあるとのことで、名古屋のミッドランドスクエアまで出掛けた。 今回前日にチケットを取ったため前から2列目しか取れず、当日は何と満席に。METライブビューイングの知名度も上がってきているのでしょう。 幕間のインタビューで演出のロラン・ペリーが、子供が持っていた童話の本を意識したとのことで、壁にはフランス語で文字が書かれ、Cendrillonの文字を使った馬車も登場。 衣装もメルヘン的な世界で、意地悪姉妹や継母のスカートの形や大きさ、舞踏会での貴族の女性の衣装が個別にデザインされ、手が込んだ衣装でさすがMET。 歌手では、継母役ステファンニー・ブライズがその容姿と歌い方で如何にも意地悪役にピッタリ。王子役アリス・クートはズボン役ソプラノでディドナートとの二重唱が美しい。 タイトルロールのジョイス・ディドナートは安定した歌声と素晴らしい演技で流石です。但し衣装が肩出しのドレスのため、がっしりとした体格が目立って、小柄な王子役とはアンバランス。 本作品が「チェネレントラ」より有名にならなかったのは、王子がズボン役の影響もあるのでしょう。 今シーズンのMETライブビューイングは本作品で終了。音楽監督レヴァインの解雇は大変残念だったが、ヤニック・ネゼ=セガンが就任し、2018-19シーズンはネトレプコ、カウフマン(本当に出るのか?)、ガランチャなど出演予定とのことで今から楽しみ。 End