東京春祭「トリスタンとイゾルデ」は主役二人が少々パワー不足で
鑑賞日:2024年3月30日(土)15:00開演入場料:11,500円(D席/3階 L4列)【主催】東京・春・音楽祭実行委員会【共催】NHK交響楽団東京・春・音楽祭2024東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.15楽劇「トリスタンとイゾルデ」<演奏会形式>ワーグナー作曲全3幕(ドイツ語上演/日本語字幕付)会場:東京文化会館大ホールスタッフ指 揮 :マレク・ヤノフスキ管弦楽 :NHK交響楽団ゲストコンサートマスター:ベンジャミン・ボウマン合 唱 :東京オペラシンガーズ合唱指揮 :エベルハルト・フリードリヒ、西口彰浩音楽コーチ:トーマス・ラウスマン出演トリスタン :スチュアート・スケルトンマルケ王 :フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒイゾルデ :ビルギッテ・クリステンセンクルヴェナール:マルクス・アイヒェメロート :甲斐栄次郎ブランゲーネ):ルクサンドラ・ドノーセ牧童 :大槻孝志舵取り :高橋洋介若い水夫の声 :金山京介感想 東京春祭ワーグナー・シリーズの公演があるとのことで、桜がまだほとんど咲いてないが花見客で混雑する上野へ出掛けた。 東京春祭での「トリスタンとイゾルデ」公演は2020年に予定されていたが、新型コロナの影響で中止となり、4年ぶりの公演。 これでワーグナー楽劇の主要10作品が全て演奏されることになる。 本シリーズの入場料料金は、昨年より更に500円アップ。発売初日WebアクセスしたがE席が取れず(座席範囲が減った?)、D席となり1万円を超えてしまった。 客席は空席少なくほぼ満席。舞台は張り出しが出され、後部は反響板あり。昨年同様映像がく、色付き照明の演出のみ。 開演時間となり、男声合唱約40人が入場し、続いてオケ入場、最後にMETコンマスのベンジャミン・ボウマンが舞台上に登場しチューニング。6プルト3管編成で約80名。指揮者登場し、前奏曲が大音量で奏でられ分厚い音楽に圧倒される。更に2幕では、裏からバンダの管楽が加わる。 合唱は1幕のみだが、人数の割に存在感在り。 タイトルロールの歌手2人は、少々パワー不足。2幕の延々と続く二重唱はオケの音が小さくなったこともあり少し良くなったが。トリスタン役スチュアート・スケルトンは歌声は聞こえて来るものの、声に輝きがなく勇ましく聞こえない。イゾルデ役ビルギッテ・クリステンセンは譜面台の楽譜に釘付け状態でただ歌っている様に聞こえた。 マルケ王のフランツ=ヨゼフ・ゼーリヒは、いかにも王様風で迫力十分だった。 ワーグナー楽劇を演奏会形式で演奏するのは、歌手に取っては大変でしょう。 所要があり残念ながら2幕終了時点で帰宅。 春祭千秋楽の「エレクトラ」も聞きに行く予定。End