山下達郎 PERFORMANCE 2024は古希を超えて更に絶好調
鑑賞日:2024年10月18日(金)18:30開演入場料:¥12,000 1階30列【主催】TOKYO FM/キョードー横浜山下達郎PERFORMANCE 2024 Supported by Rakuten Card会場:神奈川県民ホール 大ホール 演奏ボーカル、ギター、キーボード:山下達郎ギター :鳥山雄司ベース :伊藤広規キーボード:難波弘之、柴田俊文サックス :宮里陽太ドラム :小笠原拓海コーラス :ハルナ、ENA、三谷泰弘感想 今年も神奈川県民ホールで山下達郎のコンサートがあるとのことでファンクラブ枠でチケットを確保し、山の神と山下公園まで出かけた。 昨年も9/24に同ホールで聴いており、オリンピックやサッカーWCより開催頻度が少なかった過去を経験しているファンからすればほぼ毎年聞ける状況に感謝するばかり。客席も若いファンが年毎に増えている。 7月から始まった今年のツアーも8月名古屋公演2日分が体調不良で取りやめ延期になった以外は問題なく進行中。 18:30開演予定だったが、ホール最寄り駅を走る横浜みなとみらい線の信号機故障があり、10分押しでスタート。客席暗転となったが、ホール内の非常口の表示は消えず、1階席後方のライトも少し点いていたのは立ち見席があったからか。少しでも観客を入れて上げたい意向なのでしょう。 いつものオープニング曲から3曲続いてMC。今回ツアーの選曲は「殺伐とした世の中で少しでも癒やしや慰めになるように明るめの曲を新旧で選んだ」とのこと。 殺伐の一つとしてSNSを使った個人攻撃、炎上が一方的で言った者勝ち、一時的でも受けた方の影響の酷さの発言があった。 そう言えば昨年ジャニー喜多川問題で山下達郎にイチャモンを付けて来た松尾潔は、最近はマスコミに取り上げられることがなくなり、NHK-FMの番組も打切りになったようで。「おふたりの音楽から遠ざかっている長年のファンのみなさん」とか言ってたけど、今年のツアーも全てソールドアウト、昨年の「クリスマス・イブ」のオリコン週間シングルランキングも9位で38年連続トップ100入りとギネス記録も更新しファンは遠ざかるより増える一方で。 デビュー曲から最新アルバム(2022年発売だけど)まで多彩で、途中「夏」テーマの曲コーナーなどあり、リズムギターカッティング演奏、キーボード、ギターの一人弾き語り、いつもの一人多重アカペラは珍しくBigWeveから等取り入れ飽きさせない。禁酒の効果もあり、最後まで絶好調。いつものマイク無し生歌は1階席奥だったがよく聞こえた。 アンコールもギター弾き語りで1曲追加あったようで。 一昨年から参加の鳥山雄司は、メンバー紹介ではフュージョン・ジャズ演奏家らしい地味目のアドリブ演奏だったけど、全体的には結構目立った演奏になって来て、途中のフリー演奏でのサックスとのツイン演奏は、迫力十分でカッコいい! 舞台上の装置も海外の街を切り取った風景を再現し(遠くに高層ビル群が見えたので、ブルックリン辺りのイメージか)。流行りのCGを使わず、照明だけで昼夜、季節を表現して、今回も安心して観ることが出来た。「SQUARE THE CIRCLE」の看板が有ったりと、小物まで手が込んでて面白い。 後半のMCで「神奈川県民ホール取り壊し」について苦言あり。メトロポリタン、スカラ座はじめ、ブロードウェイのホールは修繕、改装しながら使っている。カーネギーホールはエレベータ、エスカレータ無く5階席まで階段で登っている。潰して立て直すのは、ゼネコンの利権行使、一部の人達の利益になるだけ。中野サンプラザもどんどん建設費が膨らみ計画が頓挫し、そのままの状態。舞台は演奏者、演技者の血を吸っている。ホールそのものが文化であり、修繕、改装しながら活かしていくべきと。 神奈川県で2,000人規模でコンサートが出来るホールはここだけ。アリーナばかり建てるけど、そこでは同じ質の音楽が出来ないとのこと。 アンコールMCで「竹内まりや」の新譜紹介あり。当方も開場前に来て新譜CDの予約をしサイン入り色紙をもらった(1枚ずつ手書きらしい)。 来年竹内まりやの11年振りのアリーナツアーがあり、2021年に『souvenir2021 mariya takeuchi live』BDを購入し封入先行申込をしたものの新型コロナでツアー中止となったのだが、今回その先行申込者限定でチケット受付があり、申込んだ所、何と当選。3年前のことを忘れずに優先してくれたことが嬉しい。 次回の山下達郎はツアーは、来年末から再来年になりそうだが、ぜひ改装された神奈川県民ホールで聞きたい! 改装が間に合わなければ、みなとみらいホールでオーケストラをバックに、または関内ホール辺りでアコースティックコンサートでも良いけど。End