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寝台特急の「あさかぜ」が2/28で引退となりました。
私は、昔「あさかぜ」をよく利用してたので、本当に寂しい限りです。 私の父方の田舎が山口県の瀬戸内海にある島なのですが、 祖父母のお墓もそこにあるので、毎年墓参りには行ってるんです。 今は、愛媛の松山まで飛行機を使い、 そこから高速船を使って田舎へ行っているのですが、 (片道だいたい3時間強) 昔は「あさかぜ」で広島まで行き、そこから山陽本線に乗り換えて Oという駅にいき、そこからさらにバスで1時間。。というルートを使っていました。 夜7時ごろに東京を出発すると、広島に着くのは翌朝6時半ごろ。 広島駅構内の喫茶店で朝食をとって山陽本線に乗り、 田舎の親戚の家に着くころにはお昼近くになります。 本当にのんびりした旅で、私はこのルートが好きだったんですが、 最近はO駅から出るバスが極端に少なくなってしまったので、 不便になってしまい、やむなく最近は飛行機+船を使っていたのです。 「あさかぜ」廃止のニュースを聞いたときは、本当にショックでした。 「あさかぜ」には本当にいろいろ思い出があるのですが、 一番印象に残っているのは、小1のときに母と一緒に田舎にいったとき。。。 当時の「あさかぜ」は混んでいて、上下の寝台しか取れなかったんですね。 で、母は私を下段に寝かし、自分は上段の寝台で寝ようとしてたんですが、 当時小1の私は、絶対上段がよかったんです。 母に訴えたんですが「危ないからダメ!」と取り合ってもらえません。 でも、あきらめずに何回も何回も頼んだら、 「じゃあ、落ちないようにできるだけ壁の方に寄って寝るのよ」とようやく折れてくれました。 今だったら、絶対下段の方がいいんですけどね。。。(笑) 当時は上段で寝られておおはしゃぎ! そして、すやすや寝ていると、やがて夢の中へ。。 なぜか、自分の部屋で寝ている自分自身の夢を見ていました。 ベッドではなく布団だったので、ちょっとゴロゴロ寝返りを打ちたいなぁ~と 夢の中で思い、そのまま、ゴロ、ゴロ、ゴロ・・・・・・・・ドンッ!!! 当然のように落ちました。上段から。 母親もびっくりして、すかさず寝台のカーテンをあけました。 そりゃあびっくりしたでしょうねぇ。。。(^^; 私は、自分のわがままで上段にしてもらって落ちたのだから、 泣いちゃいけないんだ、と子供なりに思い、 ほんとは痛くて泣き叫びたかったんだけど、ガマンしてました。 泣いたら怒られる。。という心理も働きました。 でも、やっぱり頭も打っていて痛かったので、 涙は自然とでてきました。 そんな様子を見て、さすがに母親も怒ることもなく ただ心配そうな様子で「大丈夫??」と私の頭をなでていて、 しばらくは下段のせまい寝台で一緒に寝ていました。 すると、車掌さんがやってきて、 「お子さんが上段だと危険ですね。 下段が2つ開いてる寝台を見つけましたので、どうぞそこにお移りください」と、 わざわざあいてる寝台を見つけてくれたんです。 もはや上段に魅力は感じなくなっていました。。(笑) 車掌さんのおかげで、下段で安心して寝ることができました。 痛かったけど、今となっては懐かしい思い出です。 あと、寝台車でおもしろいのは、 だいたい夜の7時ごろ東京を出発すると、午前2時ごろに大阪に着くのですが、 その時間の大阪駅は、当然のことながら人っ子ひとりいないんですよ。 無人のホームが延々とひろがる大阪駅。けっこう趣深いものがあります。 寝台車でないと遭遇できない光景ですよね。 それにしても、せめてもう一回「あさかぜ」に乗りたかったなぁ。 もっと早く廃止がわかってたら、田舎に行く計画も立てたのに。 テレビで「あさかぜ」の最終列車が出発するシーンを流してて、 「あさかぜ、ありがとう~」って叫んでる人がいて 思わず涙が出そうになりました。 私からも「ありがとう」って言いたいですね。 そしておつかれさまでした! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.03 00:39:07
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