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カテゴリ:独り言
先日、あるネットで見られる中学生用の映像授業を見たのだけれど、
あまりの出来の酷さに愕然としてしまった。 それは個別向きのコンテンツで、 人件費削減のためにというのがキャッチフレーズだったが、 こんなものを導入する塾は人件費が多少削減されたところで、 もうどうにもならないだろうとすら思った。 決して何かを期待してみていたわけではないけど、 こんなものを作成して売ろうとしている人たちに失望してしまった。 そこでちょっとウェブやDVDを使った授業に関して自分が思うことを書いてみたいと思う。 一応、いわゆる衛星授業に携わった経験から書かせてもらうと、 残念ながら大手予備校の授業ですら 「こんなの見たことがない!」 と思えるようなスーパーな授業はお目にかかったことがない。 ということは基本的に授業内容そのもの自体には (素人から見ると)ほとんど差がないということでもある。 これは考えてみれば当たり前の話だ。 参考書に書いていることで天と地がひっくりかえるほど 決定的に違うことなどはないのだから。 語り口やアプローチの点で個人差が生じ、 あとはそれが生徒側に合うか合わないかだけだ。 つまり、ある一定水準を越えた(良い)映像授業の内容には ほとんど差がない、というのが今のところの自分の結論だ。 冒頭で述べたような「話にならない授業」をのぞけば、 あとは個人の好み、つまり「誰」の授業を受けるかになる。 実際、衛星で人気がある講座は「授業」ではなく、 その先生の持っている「魅力」というか「カリスマ」が 目当ての生徒で受講している生徒が多かった。 もし、自分がウェブで「塾のようなもの」を開くとすれば、 そこにものすごく価値を付けるだろう。 しかし、ウェブやDVDをはじめとする映像授業には完全な「死角」がある。 それは「映像授業」はあくまでも生徒(受講者)側が「能動的」でなければ効果が薄い、 ということだ。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 9, 2008 08:26:09 AM
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