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カテゴリ:会社&社会
ああ…人の悪口が嫌いな人は読まないでね。 でも、広告代理店やプロダクションの裏事情なんてこんなもんだから。 スルタン(社長)の所には毎日、お客さまが多いけど素性の悪い連中も多い。 蟹(私)がここで素性の悪い…と書くのは誰もが名前を知っている「大手の広告代理店」の課長クラス。 こいつの名前は「蝉」にしておこう。 お給料も1,000万円もらっておきながら下請け会社にタカるわ、フリーカメラマンや個人デザイナーからはのギャラをピンハネする。 スルタンはその大手広告代理店からヘッドハンティングされ、下請け会社に流れてサラリーマン社長になったいきさつがあります。 なので大手広告代理店とは太い繋がりがあるのですが、その蝉が「打ち合わせ」と称して夕方に遊びにくればそのまま六本木のキャバクラに直行!! 今は少なくなってしまった若いだけの部下に、その課長からどうやったら仕事をまわしてもらえるのか教えていたら、 ◆バックマージン(要するに会社の裏金作り) ◆女の斡旋(この場合は芸能人になり損ないキャバクラに流れた女の子だったりする) の話がつらつらと出てくるしさ… 大手広告代理店の担当も、大手企業の宣伝部の担当者は全員愛人持ちで、下請け会社に女を斡旋させている。 「不倫」と名前をつければ、一方的に女の方が悪いみたいに聞こえるけど、愛人の斡旋を要求しているのは男の方なのよね?実は… その愛人にプレゼントするためのブランド品バックまで要求してくるのがこの世界の常識だが、領収書を作れる分マシかもしれない。 なんで、こんなクダラナイ話が小耳に入ったかというと、その話の午後にはこのしょ~もない蝉が打ち合わせにやってきたからだ。 蝉はくだらない世間話を3時間もしてから飛び立っていった。 蟹の頭に浮かんだのは 「どうやって、穏便にこの会社を去ろうか?」 の一言である。 蟹はスルタンとITのどちらを選ぼうか?散々迷って色んな人たちに相談をしました。 「スルタンの尻拭い」か「未知の分野で1冊の本を出版するまで頑張る」その2つの道。 人生は本当に一度きりでやり直しは効かない。 「尻拭いで終わっていいの?」 答えは決まりました。 なんてマジに考えている矢先、スルタンに新しいバイトの指示を押し付けられた。 いっとくけど、蟹も彼らと同じ臨時アルバイトだよ? バイト君2人は「猿」と「一本気」に名前を決めよう。 一本気は元雑誌記者だし勘が良いし、他の制作者を見習ったり、私が猿を怒鳴りつけているのを小耳に挟んで要領よく立ち回っていた。 しかし校正という募集できたのであって、入稿作業は畑違いでストレスを味わっていた。 猿は46歳になるのだが余りに無能過ぎてスルタンは今日からはサジを投げた。 「(なら、お前がクビにしろ)」 と心の中で叫んだが蟹の立場が言うべき事ではない。 昨日は嫌々教えて、家に帰ってから寝込んでしまい、夜の11時に起き上がってから親の前で悪態の限りを口にした。 翌朝は前歯の抜け落ちる夢を見たもんね。 歯の夢はお金を落とす暗示の悪い夢である。 猿は初日のスルタンのイビリに負けずにちゃんと出社した。 蟹も覚悟を決めて、猿のミステイクはちゃんと口に出し出来るまで修正をさせた。 蟹の言い方、説明のしかたは外国人も理解できる言い方だが、お茶は濁さず、白か黒、YESかNO。 だから重箱の隅を全て突き出す私の言い方にスルタンも経理も営業も全員絶句したもんね。 漢字の「口(くち)」、カタカナの「ロ(ろ)」、記号の「□(しかく)」を全て「○」と書くサルである。 制作に携わる人間の鉄則で 「漢字を略さない」 「数字を崩さない」 「文字の上に赤字を重ねて書かない」 「赤の横線は必要な部分、全てを引く」 「オペレーターが読める字を書く」 「お客さまの原稿に不備があっても、予測して原稿を直す」 を何度も言って猿に全てを修正させた。 これで猿の悪癖が直れば、次の会社でも採用してもらえるだろう。 ちなみに2回言われても猿は当然ゆうことを聞く訳ないし、3回目からは蟹も窓ガラスが鳴る程怒鳴る。 怒鳴ってまわりの性根の座らない男共はビビっていたみたいだけど、結局その猿の脳ミソが増えるわけではなくそのまま入稿。 主張先のスルタンに初「スカイプ」で連絡をとり、データを送って 「猿の始末はスルタンがつけてください!」 とお願いしたら、4日目にスルタンは猿を山に返しに行ってくれた。 入稿作業の余りの酷さに初校時に上の広告代理店に散々迷惑をかけて、そのフォローは全てスルタンに被さってきた。 仕方ないよね☆面接時に猿を見抜けなかったのはスルタンの責任だもの。 蟹は怒鳴るキャラクターではないのだけど、小学校の先生や学年主任、全校集会時、なんであんなに先生達はあんなに怒ってたのか今更分る。 そうやって野猿を躾けてこそ、始めてマトモな人間になれるのだ。 「愛は忍耐」 って言葉の意味がやっと分ったような気がする。 本当に会社というのは人間性を育てる場であると思う。 (蟹のお時給はどの道、会社持ちだしねっ!!) その週末がBolBolPartyでした。。。 第三夜に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.08 23:52:56
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