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【15日の続き】
注1)では、子猫は成長するに従って手前の2層目のカラーが出てきて、目の色が グリーンやブラウンになると書きましたが、猫種によっては、大人になってもブ ルーのアイカラーのままの猫もいますよね?その代表選手がサイアミーズ(シャ ム猫)やペルシャのピマラヤンカラーの猫ですが、じゃあその猫達は、2層目の 色素が生まれつき欠落していたり薄かったりする猫なのかというと、そういう訳 では無いのだそうです。 では、何故彼等は大人になっても目の色がブルーなのか?それは、彼等の毛色を 決めているカラー遺伝子に関係しているのだそうです。 サイアミーズのように、顔やしっぽなど身体の先だけに色のついている猫は、実 はそこだけに色がついているのでは無く、本来なら全身に色がついているにもか かわらず、身体の色が薄くなっている部分の色が出るのがcsというカラー因子で 抑制された状態になっています。csの因子は身体全身に色のつくC因子より劣勢 の因子でcs、csと二つ対で揃った時に、その特徴が表面に現れてきます。cs因子 は対で揃うと、身体の温度の高い部分に色を発生させるのを抑制する働きをする のだそうです。シャム猫はこのcs因子を対でもっているので、身体の中でも温度 の低い先端部分には色が出て、温度の高めなお腹の方は色が出にくくなっている んですね。 そして、サイアミーズの目の色もまた、このcsの因子の働きで、2層目に色が出 るのが抑制された状態になっている為、大人になってもブルーのままなのだそう です。 顔には色が出ているのに、顔にある目に色が出ないなんて変では?ですが、目は 顔の中にうまってついていますから、体温で顔の表面より温度が高いので、色が 出るのが抑制されている…という事なのだとか。 また、サイアミーズの赤ちゃんは、誕生までずっと暖かいお母さんのお腹の中に いた為、誕生直後の毛色はポイントの色が出ておらず真っ白なのだそうです。 …という事は…大人になっても目の色がブルーのサイアミーズでも、もし彼等か らcs因子をとって、そのかわりにC因子をあてはめたとすれば、理論上は、目の 色は大人になるとブルーではなくなるハズで、こういった組み合わせのカラー因 子を持っているのが、フルカラーのオリエンタルとなるのでした。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 10, 2012 10:13:16 AM
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