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カテゴリ:とりあえず近況
病院明けですがイマイチ調子悪かったので わがまま言って今日1日休暇をもらったウルフくん☆です。 で 終日TVやネット見ていたのですが・・・。 悲しい事件が起きてしまった。 【ペシャワル(パキスタン)28日時事】 アフガニスタン東部で非政府組織(NGO) 「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)が拉致され遺体で発見された 酷い話ですけど・・・。 「ペシャワール会」も「伊藤さん」も認識が甘かったんですよね。 確かに干ばつで苦しむアブガニスタンを農地開墾で豊かにするべく NGO活動は理想的で志が高い。尊敬すべき活動です。 でもこの事件は起きるべくして起きた面もあります。 アフガンだけではなく、イスラムの社会のほとんど、インドの田舎のほとんど アジアの国々、アフリカのほとんどの場所で程度の差はあれ 異民族排他主義が存在することを少し甘く見ているからです。 現地に入っている人の方が肌身に感じているでしょうが、 事件を報じるマスコミなんかは全然分かっていませんね。 この前オリンピックが行われた中国でさえ 北京はとにかく ちょっと100キロ位 田舎に入ってみなさいよ。 反日感情バリバリですから。 江蘇省なんて日系企業沢山誘致しながら「南京大虐殺」の話 絶対交渉の場で持ち出してきますからね。もう60年以上前の話ですが さすが4000年の歴史を持つ国です。 その歴史から比較したら「最近」ですからね。 俺がいた頃もあった。 意見や交渉が水平線になると 決まってこういわれました 「小日本!」とね(シャオリーベンといいます) 日本をバカにした言い方です。 そう アメリカの腰巾着で中国の1割以下しか国土も人口もないくせに てめーらだけの力で何が出来る! とバカにするのです。 まあ まだ中国はましでしょう。 共産党統一国家ですからね。ここ60年戦争も起こっていません。 民族が沢山いても反抗勢力は力ずくで抑えられます。 チベット問題もうやむやにしちゃう位です。 今回問題のあったアブガニスタンは戦争が多く政情不安定な上 部族間の利害の対立、宗派間の対立、国家と種族・宗教の関係、など 国としての機能すら果たしていない上に 『アメリカ帝国主義』に対する感情すらある国です。 ソ連が侵攻して以来基本的に他民族に対する感情が良いわけありません。 そんな国ですよ。 世界一の軍事大国アメリカの同盟国である 日本が全てのアブガニスタン人に 決して「いい人たち」と思ってもらえる筈がありません! この国では おそらく駐在するすべての外国人が敵でしょうね。 たとえ純粋に「この国の農業支援をしよう!」と思っていてもです。 もちろん「なんてありがたい人々だ」と思っている人も多数いらっしゃいますが これよりはるかに強い、部族意識、一族意識、集落意識の強い世界では 片方に利することはもう片方にとっては憎しみにすらなりうるのです。 それに加え、こうした国々では中央政府のすることは 何でも反対の勢力が跋扈しています。 タリバンなんか典型的ですよね。 自爆テロも頻繁に起きていたはずです。 そうした地帯では『人道的支援』『いいこと』も 決して『絶対的善』ではありえないのです。 ここの認識が甘いです。 31歳の青年がアフガニスタンのためによい国を作ろうと頑張っていたと思います。 本当に素晴らしい志です。尊敬します。 でも 結果は6発の銃弾に倒れるのが現状です。 悲しすぎます。 JICAも撤退でしょうね。 JICAは医療を中心に支援をする団体です。 「人のために良しとしてやる事」が認められない国 それがアブガニスタンなのです。 もう平和ボケした日本人には理解しがたい感情ですが 国としての歴史や現状が日本と全然違うのですよね。 悔しいけど 悲しいけど これが現実です。 素晴らしい志をもってこの難題に挑まれた 伊藤和也さんのご冥福を謹んでお祈りいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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