斎藤が2人の“怪物”超え!結団式に報道陣100人集結
(高校野球 日本選抜合宿、25日、兵庫・西宮市、関学大グラウンド)“ハンカチ王子”が18人!? 日米親善試合に出場する日本選抜チームが25日、初練習を行った。そこで“事件”が発生。今治西・宇高幸治内野手(18)=3年=が、日本列島の話題をさらっている『青いタオルハンカチ』をメンバー18人全員に配布。早実・斎藤佑樹投手(18)=3年=も新たな青いタオルハンカチを所持することになった。その前に大阪市内で行われた結団式には江川、松坂の高校日本選抜時を上回る約100人の報道陣が集結。斎藤は2人の“怪物”を超えた。〔写真:JAPANの帽子も似合う斎藤。新しい「青いタオルハンカチ」を持って米国に乗り込む〕 そこに仰天の光景が広がっていた。西宮市の関学大グラウンド。あっちでフキフキ。こっちでフキフキ。「どれが斎藤クン?」。見学にやってきた約30人のファンがあちこちでつぶやく。 “ハンカチ王子”が18人もいた。約2時間、初の合同練習を行った日本選抜チーム。メンバー全員が、日本列島を沸かせたあの青いタオルハンカチで汗をぬぐっていた。 「タオルは今治市の特産品なので、結団式の後にみんなに手渡しました。斎藤には嫌がられるかと思ったけど“ありがとう”といってくれました」 ハンカチ王子を大量生産したのは宇高だった。今治市はタオルの生産量日本一。同市の職員が米国遠征を前に、日本選抜チーム用の青いタオルハンカチを20枚、宇高の自宅に届けてくれた。 「タオルはうれしかったですよ。甲子園で使ったタオルも持ってきていますけど」 そういって笑みを浮かべた本物のハンカチ王子は、ブルペンで駒大苫小牧の田中将大投手(17)=3年=と並んで真っすぐのみ18球の軽い調整。もちろん練習着の袖ではなく、勝利のニュータオルで汗をふきながらノック、フリー打撃などのメニューをこなした。 その3時間前。斎藤は“怪物超え”を果たしていた。大阪市内の中沢佐伯記念野球会館で行われた結団式では、報道陣が100人以上も集結する過熱ぶり。テレビカメラは21台、無数のカメラのフラッシュが斎藤に浴びせられた。 「これだけの報道陣が集まったのは初めてです。江川、松坂のときは半分ぐらいでした」と日本高野連の田名部和裕参事(59)。2人の怪物を超えたニューヒーローの出現に驚きを隠せなかった。 「WBCを見てより日本代表にあこがれを持つようになりました。思い切ってプレーしたい」 斎藤は力強く決意表明した。現地時間29日(日本時間30日)にはニューヨークでヤンキース・松井秀喜外野手(32)と夢の対面も控えており「生活面も含めて外国でプレーする大変さと楽しさを聞いてみたい」。 新しい青いタオルハンカチで一体感を深め、将来のためにも米国を倒しておく。日本選抜でもエースナンバーの「1」を背負う斎藤。WBC同様、最強のJAPAN。その中心にハンカチ王子がいる。(サンケイスポーツ)より抜粋 メジャーリーグでプレーすることを目標に掲げる斎藤投手は、早くもワクワクモードのようです。