トルコ連続自爆テロ 「イスラム国」による計画的な犯行との見方
フジテレビ系(FNN) 6月29日(水)18時44分配信トルコ最大の都市、イスタンブールの空港が、テロの標的になった。くしくも、過激派組織「イスラム国」の一方的な国家樹立宣言から、丸2年というタイミング。現地当局は、「イスラム国」の犯行との見方を強めている。 自爆テロの瞬間をとらえた映像では、オレンジ色の閃光(せんこう)とともに、空港内に大きな炎が上がった。 突然の惨劇に、人々は逃げ惑い、空港内は、大混乱となった。 テロの標的になったのは、トルコの最大都市イスタンブールにあるアタチュルク国際空港。 現地時間28日午後10時ごろ、国際線ターミナルの入り口付近で、2人の男が、いきなり銃を乱射。 治安当局者と銃撃戦となり、その後、自爆した。 さらに、空港の駐車場でも自爆テロがあり、実行犯は、あわせて3人とみられている。 このテロにより、少なくとも36人が死亡、147人がけがをする大惨事となった。 空港内にいた人は、「まず最初に、銃の音がしました。銃声を聞いたんです。それに続いて最初の爆発音を聞きました。そのあと、2つめの爆弾が爆発しました」と話した。 現場となったアタチュルク国際空港は、ロンドンのヒースロー空港や、フランスのシャルル・ド・ゴール空港に次ぐ、ヨーロッパ第3の空の玄関口。 年間の利用者は、およそ6,200万人にのぼり、日本からの利用客も少なくない。 空港内にいた日本人は、「怖かったです。死ぬかな、これでおしまいかなと思って。若い女の子が泣いて泣いて、すごかったです」と語った。 トルコ最大の空の玄関は、なぜ狙われたのか。 イスタンブールでは、2016年1月と3月にも、過激派組織「イスラム国」によるとみられる自爆テロが発生。 6月7日には、少数民族クルド武装勢力によるとみられる爆弾テロも起きている。 こうした中で起きた、今回のテロ事件。 トルコのユルドゥルム首相は、「調査により、テロ行為は『イスラム国』が起こしたという確証をつかんだ」と語った。 くしくも6月29日は、「イスラム国」が一方的に国家の樹立を宣言してから、2年となる節目。 今のところ、犯行声明は出ていないが、トルコ政府は、「イスラム国」による計画的な犯行との見方を強めている。. 最終更新:6月29日(水)20時24分Fuji News Network