世界的指揮者・スクロバチェフスキさん死去
読売新聞 2/22(水) 11:05配信現役最高齢の世界的指揮者として知られ、読売日本交響楽団の桂冠(けいかん)名誉指揮者を務める、スタニスラフ・スクロバチェフスキさんが21日、自宅のある米ミネソタ州ミネアポリスで死去した。 93歳だった。所属事務所から読響に連絡が入った。「ミスターS」の愛称で親しまれ、ブルックナーやベートーベンの交響曲の演奏で国際的な名声を得た。 1923年、ポーランド生まれ。ピアノと作曲で神童ぶりを発揮したが、第2次大戦中の空襲で手を負傷して演奏家を断念した。戦後、ポーランドの主要楽団の指揮者を歴任。60~79年、ミネアポリス交響楽団(現・ミネソタ管弦楽団)の音楽監督として評価を確立した。 作曲家としての視点を生かした鋭い分析で曲の構造を解きほぐし、バランス感覚に優れた演奏を持ち味とした。ブルックナーなどでは、重厚さにとどまらず生命力あふれた演奏で魅了した。