台風3号 和歌山に再々上陸 各地で猛威
フジテレビ系(FNN) 7/4(火) 18:50配信2017年初めて上陸した台風3号が、各地で猛威を振るっている。激しい雨と風をもたらしながら、和歌山・田辺市付近に再々上陸した。 列島を直撃した台風3号。 強い風と激しい雨に見舞われ、各地で土砂崩れなどの被害が相次いだ。 激しい雨で白くかすんでいたのは、午前7時50分ごろの九州・長崎市。 台風3号は午前8時ごろ、長崎市付近に上陸。 長崎市では、1時間に55mmの非常に激しい雨を観測した。 階段を上った先に止まっていたのは、消防車。 その奥には、崖崩れに巻き込まれた1台の車があった。 石垣が高さ7メートル、幅13メートルにわたって、崩れ落ちていた。 近くに住む人は「びっくりした。怖いわ。いつも雨が降るたびに、台風のたびに、ハラハラしている。石垣ばっかり見てる。こっちに気づかなかった」と話した。 けが人はいなかったが、駐車場に止めてあった車4台の後ろのガラスが割れるなどの被害が出た。 台風3号の上陸により、熊本市では、猛烈な雨と風が吹き荒れた。 この暴風雨の中、建物の間に避難する女性がいた。 女性は「バスが来るまでの間、ここに入り込んだ。(雨と風は?)ちょっと怖いですね」と話した。 さらに、警察官が駆けつけていた現場では、ビルの工事用の足場が完全に倒れていた。 風により、ビル工事用の足場がぐにゃりと曲がり、今にも落ちてしまいそうだった。 さらに、何かの建物の屋根の部分なのか、骨組みが、道路4車線を全てふさいでいた。 付近の住民は「ハッと気づいたら、鉄骨がゴロンゴロンと転がってきたので、まさに映画のような世界だった。さすがに身の危険を感じて、すぐ逃げた」と話した。 道路をふさぐ鉄骨。 まさに、危機一髪の状況だった。 この台風3号の影響で、午後4時現在、九州全体でおよそ12万7,000戸で停電。 九州新幹線が一部で運転を見合わせるなど、交通機関にも影響が出た。 大分・佐伯市では、70代女性が風にあおられ転倒し、右腕を骨折したとみられている。 九州を通過した台風3号は、正午すぎに愛媛・宇和島市付近に再上陸。 徳島市では、傘を差していても、びしょぬれだった。 一方、停滞する梅雨前線の影響で、北陸地方でも大雨となっている。 石川・金沢市を流れる浅野川。 排水溝から滝のように雨水があふれ出し、激しい濁流となって流れていった。 午前8時には、川の水位もまだ低い状態だったが、3時間後には、草木が見えていた場所もほとんど水に漬かり、水かさはぐーんと増していた。 1時間あたりの降水量は、7月としてもは最も多い、61.5mmを観測した。 断続的な雨により、新潟・阿賀町の室谷では、30日からの雨量が、すでに350mmを突破。 平年7月の1カ月分を超える雨が降っている状態。 同じ新潟県の柏崎市では、民宿に裏山から土砂が流れ込んだ。 けが人はおらず、現場では復旧作業が行われている。 一方、長岡市では、道路を走行していた軽自動車が、道路の陥没箇所に落下。 車は垂直に、陥没した穴に吸い込まれるように落ちていた。 乗っていた人は軽傷だった。最終更新:7/4(火) 18:50