スタジアム爆破も解体失敗、「最後のファンブル」 米
(CNN) 米ミシガン州で3日、米プロフットボールリーグ(NFL)のチームなどがかつて本拠地としていたドーム球場「シルバードーム」を解体するための爆破作業が行われた。 最初は予定通りだった。午前8時半、爆破が行われると、ドームの周囲に幾つもの閃光が連なり、外壁から次々に煙が噴出した。 ところが煙が晴れると、そこにはまだシルバードームの姿があった。 現場の担当者がCNN系列局のWDIVやWXYZに語ったところによると、計画ではドームの構造を支える鉄鋼製の梁それぞれに爆弾を仕掛けて破壊することで、ドーム全体が崩壊するはずだった。 ところが今回の爆破では、鉄鋼製の梁を破壊することができなかったという。 関係者は、「いずれは崩壊するだろう。いつかは分からないが」「ただ重力の作用を待つしかない」と語り、「シルバードームはちょっとよく出来すぎていた」という冗談も。 ツイッターではすかさず爆破失敗が話題になった。「爆発から10分たってもシルバードームはまだ建っている。崩壊は第4クオーター待ち」 かつて同ドームを本拠地としていたNFLのデトロイト・ライオンズの実績に絡めて、「何よりもライオンズらしい出来事。シルバードームの最後のファンブル」「シルバードームの最後にふさわしい。壁さえも、ゴールラインを越えることを怖がる」といった投稿も。 WDIVによれば、同ドームの2度目の爆破作業が計画されているという。 シルバードームは1975年に開業し、2002年までライオンズが本拠地としていたほか、1988年まではプロバスケットボール協会(NBA)のピストンズの本拠地でもあった。