中韓からの入国者全員隔離 政府調整3月5日(木)18時38分 毎日新聞
政府は5日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、中国と韓国から日本への入国者全員に対し、検疫法に基づき、医療施設などで停留するか、政府指定の施設などで14日間隔離する調整を始めた。現地に滞在した日本人も含む。また、中韓両国の日本大使館が発行した査証(ビザ)の効力を無効にし、両国の国民に観光目的での来日自粛を求める方向だ。中国の一部の市などは日本滞在歴のある人を一定期間隔離することを決めており、「事実上の対抗措置」(政府関係者)となる。5日夕の政府対策本部会合で安倍晋三首相が表明する。政府はこれらの措置に伴い、中韓両国から日本に向かう航空機の受け入れは、千葉県の成田空港と大阪府の関西国際空港の2カ所に限定。中国・韓国と日本を結ぶ旅客船の運航停止も要請する。日本は既に、過去14日以内に中国の湖北、浙江両省に滞在した外国人と、両省発行の旅券を持つ人の入国を拒否している。韓国に対しても大邱市と慶尚北道清道郡に滞在歴のある外国人の入国を拒否。一方、中国の北京、上海の両市や広東省などは、日本からの渡航者を14日間隔離することを決めている。【青木純】