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カテゴリ:国際報道
記者会見後、写真撮影に応じる左から札幌市の秋元克広市長、平和不動産の土本清幸社長、ハイアットアジア太平洋地区のデービット・ユデル・グループプレジデントら 米ホテル大手の最上級ブランド「パークハイアット」が開業する札幌市では、外資系ホテルの進出が相次いでいる。コロナ禍後の世界的な観光回復を背景に、国内地方拠点の拡充を図るホテル側の思惑に、再開発に伴う好立地の物件供給が合致した格好だ。外国人観光客のみならず、脱炭素社会を目指すGX(グリーントランスフォーメーション)や半導体関連など、先端産業に関わるビジネス客の増加も期待される中、長年課題だった富裕層を取り込み、国際都市に脱皮できるか注目される。 【図】札幌の主な外資系ホテル開業の動き 「ニセコを訪れる海外客から、札幌にも行きたいという要望が非常に強い。北海道の認知度は世界的に高まっており、玄関口の札幌に拠点を置くことでより多様なニーズに応えられる」。日本ハイアット(東京)の坂村政彦代表は「パークハイアット札幌」を2029年に開業する理由をそう語る。 外資系ホテルの進出は加速度を増している。仏アコーは1月に中央区のサッポロファクトリー内に「Mギャラリー」、4月には同区北1西11で「グランドメルキュール」を相次ぎ開業。米マリオットは7月に同区南10西1で「コートヤード・バイ・マリオット」をオープンしたほか、ハイアットも「パーク」に先立ち、26年に「セントリック」を開業予定だ。 観光庁の調査によると、直近5月の道内外国人延べ宿泊客数は前年同月比32.6%増の約51万8千人。コロナ禍前の19年と比べても約9割まで回復した。札幌の不動産関係者は「東京などは既にコロナ禍前を上回っており、道内も今後、確実に上回る。コロナ禍でオフィスに再開発が流れたが、ホテル開発の機運が再び高まっている」と明かす。 一等地の再開発では、札幌に不足していた富裕層向けの最上級ブランド集積も進む。パークハイアットに加え、英IHGは中島公園東側で「インターコンチネンタル」を開業するほか、JR札幌駅南口の再開発ビルのホテルもマリオットの最上級ブランドとなる。 最終更新:8/21(水) 11:55 北海道新聞 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 26, 2024 11:14:39 AM
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