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カテゴリ:国際報道
2024年11月16日 20時50分NHK 16日未明、北海道森町のJR函館線で貨物列車が脱線した事故で、国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官が調べたところ、踏切近くから脱線が始まっていたことが確認されました。函館線は現場付近で運転を見合わせていて、再開の見通しは立っていません。 16日午前1時40分ごろ、森町のJR函館線で、名古屋市から札幌市に向かっていた21両編成の貨物列車のうち5両が脱線し、最後尾の車両は連結部分から外れて30メートルほど切り離されました。 けが人はいませんでした。 JR北海道やJR貨物によりますと、脱線は踏切近くで発生したとみられ、周辺のレールに3か所の損傷があり、中には4メートル近くにわたりレールが切れて、外れてしまっているところもありました。 この事故を受けて国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官2人が午後に現場を訪れ原因を調査しました。 西本正人鉄道事故調査官によりますと踏切付近でレールが折れていて、この近くで脱線が始まったことが確認できたということで、今後運転士から当時の状況を聞くなどして、さらに詳しく調べるとしています。 脱線事故の影響で、札幌から函館方面に向かう高速バスは16日はほぼ満席となっています。 函館行きのバス乗り場にいた宮城県から仕事で訪れたという60代の男性は「函館から新幹線で帰る予定だったが、特急が止まり帰れなくなった。飛行機か別のバスを探して帰りたい」と話していました。 また、60代の男性は「特急列車を予約していたが朝からニュースを見て混み合う可能性があると思い早めにバス乗り場に来た。事故だからしかたないが、寒いので待つのがつらく大変だ」と話していました。 運輸安全委員会のデータベースによりますと、北海道内での貨物列車の脱線事故はこれまでに2007年から2018年にかけて9件起きています。 ▽2007年に根室線で1件 ▽2012年に石勝線で1件、江差線で2件 ▽2013年に函館線で2件 ▽2014年に江差線で1件 ▽2017年に室蘭線で1件 ▽2018年に石勝線で1件 いずれも調査報告書が公表されています。 このうち、2013年9月に七飯町にある函館線の大沼駅構内で起きた事故では、18両編成の貨物列車のうち、6両目から9両目までの4両が脱線しました。 報告書では、現場のレールは整備の基準値を大幅に超えてゆがんでいて、列車の走行時にレールを押し広げる力が働き、レールの幅がさらに広がった結果、脱線したとしています。 この調査の過程では、JR北海道から運輸安全委員会に提出されたレールの検査データが改ざんされていたことも発覚しました。 また、2017年2月に洞爺湖町の室蘭線で起きた事故では、19両編成の貨物列車のうち、1両目の機関車の2軸が脱線しました。 報告書では、機関車で走行中にボルト2本が外れたのをきっかけに脱線したとしています。ボルトは決められた強さで締めらておらず、仮締めの状態で、その後の走行時の振動で緩んだ可能性があるとしています。 このほかの脱線事故については、雪や積み荷などが影響したと指摘しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 17, 2024 05:45:14 AM
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