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医療保険のからくり

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2010/12/16
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カテゴリ:カテゴリ未分類



勘違い、間違いだらけの医療保険選び


今日は
●入院は長期入院になると思わなくても、
長期入院を補える保障でなければ加入する意味がない



医療保険に入る目的は?

医療費が高額になったら困るからと答える方は間違いです。
正しくは医療費負担額が高額になったら困るからです。


何故なら
医療費が高額になっても、その医療費を負担する額の上限が決まっているからです。

従って、医療費はいくらになっても心配する必要はありません。
1ヶ月に負担しなければならない限度額がいくらか分かっていれば良いのです。
これは高額療養費助成制度で負担する限度額は
70歳以上の方と69歳以下の方に大きく分けて
所得で決められているだけです。


従って、1ヶ月に負担する額では医療費負担額が高額になることはありません。
医療費負担額が高額になるのは長期入院になった時だけです。

1ヶ月の負担額は高額ではなくても
入院期間の累計が長くなるほど負担額も高額になるだけです。



ということは
高額の医療費負担額になったら困る入院とは
長期入院しかないということになります。
※入院保障に該当する入院が前提です。



次にもう1つもっと重要な理由があります。
保険料と保障の関係です。

例えば、1ヶ月の入院で負担する医療費の上限は9万円です。
従って、1ヶ月の入院を補うために必要な保障は
入院保障日額3千円以上の保障と
1ヶ月=30日の入院までを保障する条件が必要です。1入院30日です。

そこで保険料は年齢や性別など、保険会社の都合で異なります
しかし、支払う総額は9万円の医療費を補うために入るのだから
9万円より多く支払うのであれば
保険に入らずに入院したとき9万円支払ったほうが良いことは明白ですよね。



同じように
1入院60日=2ヶ月の入院保障=18万円の医療費負担額を補う保険
1入院120日=4ヶ月の入院保障=30万円の医療費負担額を補う保険
1入院180日=6ヶ月の入院保障=40万円の医療費負担額を補う保険
1入院365日=1年の入院保障=66万円の医療費負担額を補う保険
1入院730日=2年の入院保障=132万円の医療費負担額を補う保険

このように1入院の日数でいくらの医療費負担額を補う保険かすぐに分かります。
従って、保険料を支払う総額は補いたい医療費負担額よりも多く支払わないことが
基本原則になります。


そこで、どの保障日数を選んでも保険料支払い総額では最低でも100万円は支払います。

100万円支払う価値がある保険は
100万円の医療費負担額を補える1入院の日数になっていなければなりませんよね

ということは
1入院730日の保障を選ばないと100万円支払う価値がないということになります。



加入目的は
高額の医療費負担額になったら困るから
高額の医療費負担額になる入院とは
入院保障に該当するのは長期入院しかありません。

保障してもらうために保険料を支払います。
どの保障を選んでも保険料の支払い総額では100万円前後以上になる
そうであれば支払う額に見合う保障は1入院730日の保障


加入目的、保険料を支払う価値
この2つの事実から
短期入院しかしないと思われても
加入する保障は長期入院を補える1入院730日を選ぶことしか選択肢はありません。


これが医療保険選びの考え方です。
730日も入院する可能性は高くなくても
加入目的はなったら困ることを補うことなので
こうなってしまうのです。



皆さん
見比べているものを間違っていることに気付いて下さい。

医療保険を選ぶためのすべての基準は高額療養費助成制度から負担する医療費です。
この医療費が比較対象です。



 

ラジオ関西の「げんきKOBE」という番組に出演しました。



さらに詳しい内容をこちらで確認できます。
宜しくお願い申し上げます。












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最終更新日  2010/12/20 08:08:21 PM
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