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医療保険のからくり

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2011/02/01
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カテゴリ:カテゴリ未分類




昨日、電話で相談してこられた方の例

年齢は62歳男性、 60歳女性のご夫婦

既契約は
入院保障は日額5千円
手術保障
通院保障
先進医療
などで保険料は約¥5300

1入院60日、通算1095日保障



奥様は
同じ保障に女性特有病保障をプラス
保険料は約¥5100


私がまず、質問したことは
この保険はいくらの医療費負担額を補うのかご存じですか?


質問して来られた方
分かりません。




では、この保障内容で良いという根拠は何ですか?

質問して来られた方
何でも良いから加入していたら保障してもらえるので安心だと思った。



1ヶ月に負担する医療費の上限が決まっているのをご存じですか?

質問して来られた方
知りません。



1ヶ月に100万円の医療費になった時、3割は30万円ですが
負担は¥87,430で良いのですよ。

質問して来られた方
それだけでよいのですか?



そうです。
この支払いはガンであっても脳梗塞でも、盲腸でも医療費が100万円だったら
同じです。だから、奥様が女性特有病の保障を付けていますが
その保障は不要だということです。

質問して来られた方
そうなんですか!



保障を手厚くというのは保険料負担が手厚くなるだけで
保険会社にとってメリットになること。
加入者には負担が増えるだけのことです

質問して来られた方
そうなんですか!



そこで、1ヶ月に負担する医療費の目安が9万円と分かりましたので
2ヶ月の入院であれば負担する医療費は倍の18万円が上限です
従って、今入っている保険で入院を保障してくれるのは
1入院60日ですから2ヶ月の入院を保障してくれる保険と考えれば良いのです
2ヶ月の入院で負担する医療費は18万円が上限なので
この保険は18万円の医療費を補う保険だと分かりましたよね


質問して来られた方
たったそれだけで良いのですか!



そうです。これは国が決めた制度で高額療養費助成制度と言います。
医療保険に加入する目的はこの負担額を補うためですよね
だから、この負担額のことを知らなければ全てが始まらないのです。


質問して来られた方
全然知りませんでした。



補う医療費が18万円だと分かったら
18万円だったら保険に入るまでもないと思われるでしょう
長い入院はしない、とか言われて1日の保障を多くして
入院したら保障してもらえるのは60日で良かったら
反対に保険は不要と思わなければならないのです。

さらに、18万円の医療費を補うために支払う保険料は
総額で補う18万円よりも多く支払うと損と分かりますよね

保険料は年齢や保障内容で異なりますが
補う医療費が18万円だったら
保険料は総額で18万円よりも多く支払わない確認をしなければなりません。

これが医療保険に入るための基本的な考え方になります



質問して来られた方
そうなんですね。



だから、奥様の保険料¥5100は35回で18万円になるので
35回支払う間にそれらの保障をしてもらえるかを考えなければなりません。
たった35回支払う間に最大60日までの入院して保障してもらえる確率は
ほとんどないですよね

質問して来られた方
そうですね



まとめると
保険で補う医療費負担額は18万円。
この費用のために保険が必要かを判断する。
一般的には不要だと判断できるハズ。

それでも必要と判断したら保険料を長く支払うメリットがあるかを確認する
この例では35回なので3年足らず。
59歳で加入しているので62歳までしか支払うメリットはない。


結論として
早急に解約したほうが得という結果になりました。


そして既に年金を受給されているので
市役所の保健課に出向いて
年金収入から医療費を負担する限度を確認してくること

その負担限度が年金で支払える額であれば
保険に入ることを考えないこと。
を伝えました。



保険選びの基本は
いくらの医療費を補うのかを確認する。
そして保険料を何回支払う価値があるかを計算してみること

その支払い回数が短いほど、その保険に入るメリットがないと判断できます。


例えば、
1入院60日の保障は2ヶ月の入院費を補う保険
2ヶ月の入院費の目安は18万円

1入院120日の保障が4ヶ月の入院費を補う保険
4ヶ月の入院費の目安は30万円

1入院180日の保障は6ヶ月の入院費を補う保険
6ヶ月の入院費の目安は40万円

1入院365日の保障は1年の入院費を補う保険
1年間の入院費の目安は66万円

1入院730日の保障は2年の入院費を補う保険
2年の入院費の目安は132万円


保険料は年齢、性別、保障内容、保障期間などで異なります。
どの保障を選んでも保険料を支払い続けなければ保障されません。

現状の保険料ではどの保障でも最低100万円は総額で支払います。
100万円を支払うのに100万円以上の医療費を補えなければ
支払う意味がありません。


保険料を総額で100万円支払うのに
補う医療費が100万円以下だったら支払う意味がありません

そうなると
選ぶ保険は自ずから限られます。
1入院730日=132万円の医療費を補えます




こんなに長い入院になるか分かりませんが
保険料を支払う価値を基準にすれば
現状の保険料では1入院730日を選ばなければ入るメリットがないというだけです


入院日数について深く考える必要がないのです。
支払う保険料に見合う保障は現状では
1入院730日の保障になってしまうのです。




医療保険選びのポイントは
1入院の日数と保険料を確認するだけ判断できるということ
その為には国が決めた医療費負担の制度を知っておくことから始めましょう








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最終更新日  2011/02/01 08:38:37 AM
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