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テーマ:生命保険について(974)
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医療費が高額になったとき 病院から請求される医療費負担額の限度が決まっています。 高額療養費助成制度 この制度を病院ではなくホテルに宿泊することで例えてみましょう 病院=ホテル、旅館などの宿泊施設 医療費=宿泊代 医療費が高額になる=宿泊代が高い 高額療養費助成制度は 病院に入院して医療費が高額になった場合 同一月内の入院であれば病名や入院日数に関係なく 医療費を負担するのは9万円で良い。 残りの医療費は国が負担してくれる。 例えば、入院、手術、薬代などの医療費の総額が100万円になった場合 国の負担は¥912,570 患者の負担は¥87,430で良いことになっています。 入院している間、毎月同じように計算するのです。 これを 全国どこのホテルに宿泊しても 1ヶ月以内の宿泊であれば 宿泊代が高額になれば 1泊の宿泊代や宿泊日数に関係なく 宿泊代を負担するのは9万円で良い 残りは国が負担してくれるのです。 例えば 1泊1万円の宿泊代で30日宿泊すると30万円の宿泊代になる 1泊5万円の宿泊代で30日宿泊すると150万円の宿泊代になる どちらのホテルに宿泊していても 1ヶ月間宿泊して負担する目安は9万円位で良いのです。 1日の宿泊費が決まっているのでそれを累計すれば高額になります。 ところが、宿泊費が高額なると 支払う限度が1ヶ月ごとに決まっているということです。 ***************************************************** ポイントはここ。 1日の宿泊代に関係なく負担する限度が決まっていることです。 保険に例えると、保障内容、保障額に関係なく 医療費を負担する限度は1ヶ月単位で決まっているということです。 ****************************************************** だから 2ヶ月宿泊すると負担するのは18万円 3ヶ月宿泊すると負担するのは27万円 4ヶ月目からはさらに割引制度になっていて 1ヶ月の負担限度は¥44,400で良いのです。 だから4ヶ月宿泊すると30万円ほどの負担で良く 1年間宿泊しても66万円の負担で良いのです。 2年間の宿泊だと1年間の倍の132万円で良いのです。 これが高額療養費助成制度です。 ******************************* 医療保険、ガン保険は医療費負担額を補うためのものですよね ところが、 医療保険、ガン保険はこのような国の制度に関係なく 保険会社が決めたルールに基づいて 保障するので保険料を前払いするシステムになっているのです。 ************************************************** ※確認しなければいけないこと 国が決めたルールは 1ヶ月単位で医療費を負担する限度が決まっている。 ところが保険会社が決めたルールは国が決めたルールに関係なく 保険料を支払わされること。 だから、払いすぎ確認が必要になる ************************************************** 日額5千円を保障 日額1万円を保障など ご希望に応じた保障をする保険です。 保障する日数の限度は 1入院60日とか120日、730日などで制限して 保障するルールを決めています。 着目点はここ 入院したら保障される日数の限度を決めた1入院の日数です。 保障される日数の限度ですから この日数を共通点にして 入院した日数の医療費負担額がわかります。 この負担額と保険料とどっちが得かを見比べればよいのです。 保険料も1入院60日の保障だったら 1日5千円の保障で 30歳男性月¥2000、50歳男性¥3500、70歳男性¥5000 1日1万円の保障で 30歳男性月¥4000、50歳男性¥7000、70歳男性¥10000 年齢、性別、保障期間、保険料支払い期間などで 保険料を決めています。 ************************************ しかし、高額療養費助成制度で負担する限度は 収入で決まっているだけです。 ここがポイントです。 ************************************ これらの保障をしてもらうために それぞれに決められた保険料を支払うのです。 保険料支払い期間が終身払いだとすると 30歳男性 日額5千円の保障の保険料¥2000を 10年支払うと24万円 20年支払うと48万円 30年支払うと72万円 70歳まで支払うと96万円になります。 しかし、70歳以降のほうが入院する可能性が高いと思い さらに支払い続けます。 50歳男性 日額5千円の保障の保険料¥3500を 10年支払うと42万円 20年支払うと84万円 30年支払うと126万円になります。 70歳男性 日額5千円の保障の保険料¥5000を 10年支払うと60万円支払います。 ここで忘れていることは 60日の保障=2ヶ月の入院 2ヶ月の入院で医療費を負担する目安は18万円だということです。 これをホテルに例えると 1泊5万円のホテルに宿泊したい方は 30歳の方は毎月1万円、50歳の方は毎月2万円、70歳の方は毎月5万円 1泊5千円の宿泊施設に泊まりたい方は 30歳の方は毎月2千円、50歳の方は毎月3千円、70歳の方は毎月5千円 どこの宿泊施設でも利用できる日数は1回(1入院)60日が限度です。 1泊5万円のホテルに宿泊したいと思う方は それぞれの年齢の保険料を支払うでしょう。 1泊5万円の宿泊代のためだから それなりの支払いは当たり前と思って支払われます。 そこで考えてもらいたいのです。 どのホテルに宿泊しても 1ヶ月に負担する宿泊代は9万円、 2ヶ月だと18万円で良いと決まっていることです。 残りは国が負担してくれるのです。 1泊5万円のホテルに宿泊しても 1泊5千円のホテルに宿泊しても 負担は同じ18万円で良いのです。 そうなると 1泊5万円のホテルに宿泊したいので それなりの支払いは仕方ないと思った方でも これで良いのかと考えると思います。 保険に入らなくても 1ヶ月以内の宿泊代の負担は9万円 2ヶ月以内の宿泊代の負担は18万円で良いのに その部屋代を保障してもらうために ●30歳の男性の保険料¥10,000を 保険会社の決めたルールに従っていつまでも支払うより 18回支払えば、国が決めた負担額と同額になるので それ以上の支払いをしてまで 1泊5万円の部屋を60日までの保障をしてもらうメリットがないと 気付くハズ。 10年支払うと120万円になります。 120万円あれば21ヶ月分の宿泊代を支払えるのです。 それなのに保障は2ヶ月分です。 ●50歳男性の保険料¥20,000を 保険会社の決めたルールに従っていつまでも支払うより 9回支払えば、国が決めた負担額と同額になるので それ以上の支払いをしてまで 1泊5万円の部屋を60日まで保障してもらうメリットがないと 気付くハズ。 10年支払うと240万円になります。 240万円あれば42ヶ月分の宿泊代を支払えるのです。 それなのに保障は2ヶ月分です。 70歳男性の保険料¥50,000を 保険会社が決めたルールに従っていつまでも支払うより 4回支払えば、国が決めた負担額と同額になるので それ以上の支払いをしてまで 1泊5万円の部屋を60日まで保障してもらうメリットはないと 気付くハズ。 10年支払うと600万円になります。 600万円あれば108ヶ月分の宿泊代を支払えるのです。 それなのに保障は2ヶ月分です。 こんな保険料だったら 保険に入って宿泊することを保障してもらうより 自分で宿泊代を支払ったほうが良いと思うハズ。 ここで気付いてもらいたいことは 保障内容、保障額、年齢、性別などで 保険料が異なりますが、 保障してもらう日数が同じだったら その日数で負担する医療費は同じだということ。 医療保険のポイントは 1入院の日数(入院した時に保障してもらう日数)と保険料になります だから保障額や年齢、性別などが異なっても 保険料を負担する限度は1入院の日数で決まるということです。 保険料を負担する限度が決まっているということは 保障を多くすると保険料負担が増えます。 そうなると 保険料を支払う限度額と同額になるまでの 支払い回数が短くなるので 保険に入って保障してもらうよりも 保険に入らずに入院したときに実費負担したほうが得になるということです。 これらのことから分かることは 入院保障の保険は 保障を増やしたら保険料負担が増えるので損になるのです。 保険料負担が増えるという観点から 高年齢になるほどニーズは高くなるのに 保険に入るメリットはなくなるということです。 保険会社に支払うよりも 病院に支払ったほうが安くつくということになります。 そして 現状の保険料から 1入院の日数が短期になるほど 保険料の支払いが同額になるまでの支払い回数が短くなるので そうであれば保険に入るよりも 実費負担がよいので 保険に入るのであれば 1入院の日数を長くして限度額になるまでの 支払い回数を長くしなければ保険に入るメリットが得られないことになります。 そうしなければ 常に保険料を支払い続ける意味がないのです。 それらのことから どうしても保険に入っておきたいと思ったら 1日5千円の保障にして 1入院730日にすれば 2年間の入院で負担する医療費132万円と同額になるまでの 保険料支払いは仕方ないということになります。 そして、保険料の支払い総額は132万円なので 保険料の払方で更新型と非更新型では 更新型のほうが132万円になるまでの支払い回数が長くなります。 これらをまとめると 加入すべき医療保険の形は固定されてしまいます。 ●日額5千円 ●1入院730日 ●手術保障 ●保障期間は働かないと医療費を支払えない期間(65歳まで) ●保険料の払方は10年更新型 プラス がんの通院治療に対処できるがん診断給付金を付加する 誰が加入するにしても この内容に固定されてしまいます。 そして 65歳以上の方 持病がある方 住民税を支払っていない方 これらに該当する方は 医療費負担額の限度は高くないので 保険料負担が見合わないため 医療保険、がん保険に に入るメリットは何もないのです。 これが医療保険、ガン保険の考え方であり選び方です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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