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2023/04/21
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「日本のスパイだ」として中国で懲役6年の実刑判決を受けた元日中青年交流協会理事長の鈴木英司氏が、自身の体験を著書にまとめた。
鈴木氏はこの中で、公安調査庁の中に中国のスパイがいるのではないかとの疑惑を指摘。
そのスパイからの情報が自らの高速につながった可能性があるとしている。
中国で日本人が拘束される事案が相次いでいるが、正式な逮捕の前に日本政府が釈放を中国側に求めることが重要だと訴えている。

※中国では拘束された時点では逮捕ではなく、拘束して取り調べを受けて容疑が固まってから逮捕になるようです。


中国で日本人が拘束される事案は引き続き起きており、3月にはアステラス製薬社員の50代男性が中国の国内法に違反したとして拘束されている。


鈴木氏は著書の中で、保釈されるケースはほとんどが正式に逮捕される前だとした上で、保釈を勝ち取るには、正式な逮捕の前段階の拘束期間に、日本政府が中国側に働きかける必要があると強調している。


著書は4月24日に毎日新聞出版から発売される「中国拘束229日 スパイにされた親中派日本人の記録」
それによると、中国の国家安全部(中国の情報機関)から取り調べを受けた際、鈴木氏は公安調査庁職員の写真を約20枚見せられたという。
写真はどれも身分証明書の写しで、公安調査庁の文字は消されていたが、「どれも同じ書式だったので同庁の身分証であることは間違いないだろう」と指摘している。



起訴後に鈴木氏は東京の中国大使館に勤務したことがある旧知の中国外交官(スパイ容疑で起訴されていた)と護送車の中で最下位を果たした。
この外交官は、公安調査庁の中にはスパイがいると指摘した上で、「ただのスパイじゃない。相当な大物のスパイですよ。私が公安調査庁に話したことが、中国に筒抜けでしたから。大変なことです。と語ったという。



その上で鈴木氏は「何故中国の国歌安全部が日本の公安調査庁職員の身分証明書の写しを持っているのか。公安調査庁の内部情報が中国に筒抜けになっているのではないか?大物のスパイがいるとしたら、どのレベルなのか」と強い疑念を示した。


鈴木氏の有罪が確定した2審の判決文は、
1.中国政府がスパイ組織と認定する公安調査庁から鈴木氏が任務を帯びて情報を収集し報酬を得ていた。
2.2013年12月に前述の中国外交官と北京で会食した際に、中国と北朝鮮の情報を聞き、公安調査庁に提供した。
3.提供した内容は違法な「情報」だと中国国家保密局に認定されたとしている。


鈴木氏が同庁の任務を帯びていたと中国側から示した根拠として、同庁のスパイからの情報提供があった可能性が否定出来ない。鈴木氏は毎日新聞の取材に、「公安調査庁に知り合いはいたが、スパイ組織とは思わないし、任務を受けたこともない。まったくのでたらめだが、同庁から中国の国歌安全部に情報が渡っていたのは間違いないだろう」と話した。





スパイ行為で拘束された 17人の日本人
その内 実刑判決を言い渡されたのは10人

裁判は全て非公開
詳細不明

極秘 裁判資料を入手

スパイ罪の判決書は公開されない(明治大学法学部 鈴木 賢教授)

判決文に共通点
被告人は日本のスパイ組織の代理人の任務を受け
長期的に我が国の国家情報を収集、報告した。


スパイ組織の任務を受け、中国政府関係者に接触。



判決文でスパイ組織と断定したのは、日本の公安調査庁
2人は、スパイ組織と知りながら情報収集活動をしていた。


入手した裁判資料の1つは
鈴木 英司氏に関するもの

鈴木氏は中国外務省の高官との会食の際
日本で既に報じられていた北朝鮮の話題を出したことが罪に


鈴木氏の判決文には公安調査庁の調査官4人の実名

被告人は(調査官の)ABCDから依頼された
中国に関する情報を収集し提供する任務を受けた


中国朝鮮関係などの情報を聞き取り入手した情報をA等に提供した。



判決文で公安調査庁と記されていたのは鈴木氏だけではない。








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最終更新日  2023/04/21 01:10:53 PM
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