新着記事一覧 | ここは全羅南道、そして光州～大好きな街

踊るたこの、丸呑み！？

全南の木甫（モッポ）では、生きた細足たこをお箸にぐるぐる巻いて、そのまま食べると言うことは、前々から聞いていた。一度、食べてみたいなーと思っていた、おーさる。（ちなみに、私は女だ・・）ついに、その願いがかなう日が来た。モッポには行くわけではない。夫の友達が、モッポからとりよせたから、一緒にたべようというお誘いがあった。着いたら、もう試食会は始まっていた。丸呑みするぐらいだから、そんなに大きなたこではない。（ホントに生きたまま食べるんだー）と男性たちが食べるのをおーさるは、興味津々で見ていた。夫も、横でたこを箸に巻きつけている。「おーさるさんも、どうぞ」と言って、横にあった料理バサミで、バチン、バチンと足を5センチぐらいに切ってすすめてくれた。（あら、あら、切ってくれるなんて・・ちょっと残念・・）と思ったおーさる。しかし、切ってくれて、正解だった。切ってもまだまだ動いてるし、その吸盤の吸引力もすごかった。口の中に入れても、ところかまわず吸い付いてきて目を白黒させながら、必死で食べた。丸呑みなんてしたら、窒息して死んでしまうかもしれない！！と、マジで思った。食べるのには苦労したけど、味はやはり、おいしいっ！＾＾周りの奥さんたちをみると、皆、切って食べている。女性は普通、丸呑みなんてしないものなんだ・・と認識したおーさるは、ちょっと恥ずかしかった。

全羅南道の珍味

全羅南道の珍味の代表的なものに、「ホンオ」がある。これは、くさった・・いや失礼・・発酵させたエイのさしみだ。ある日、チェイサ（日本では、法事かな）があって食事の準備をしていた。私も嫁として見よう見まねで、お手伝いをしていた。そこに、シオモニ（お姑さん）が持って来たお皿の上には、日本で見たことのない魚のお刺身が並べられていた。お刺身に目のない私は、（わ～食べてみたいな！！）とわくわく。周りのおじさんたちも「おいしい、おいしい」と言っている。そのうち、お皿が私の前に回ってきて、「たべてみろ、たべてみろ」とすすめるものだから、よろこんで食べてみた。しかし、口に入れたとたん、すごいアルコール臭が鼻をついた。（なんだ、これは！！）と思ったけど、おいしいと言って食べている人たちの前で、出すわけにはいかない・・と思ってみたものの、噛めば噛むほど臭いがする。結局、出してしまった。「はっはっはっ！これは、韓国人でも食べれない人は多いんだ」と、周りの人は大ウケ。ひとり、シオモニだけは「オ～メ　アッカウンゴ～ッ（ああ、もったいない）」とつぶやいていた。この珍味を好きな人は、臭いがすればするほどおいしいそうだが、私には到底理解できない。日本の納豆さえ食べれない私には不可能なことだと思う。

オメ！　ここは全羅南道だイーン！

ここは、韓国の全羅南道。はじめて、ここにきて耳にした言葉が、「オメ！（標準語だと　オモナ！）（日本語だと、あら！）」である。ハングル講座では習わなかった単語がいきなり、出てきた。そして、最後に「・・・イーン」で終わる。聞き取れるのは「オメ！・・・イーン」空港とソウル市内では、簡単な言葉は聞き取れたのに、ここでは、全く聞き取れない・・・。ショックだった。早く、言葉に馴染もうと言う気持ちと、韓国の全南方言を流暢に話す日本人アジュマになりたくないと言う気持ちが、ぶつかり合った。方言を受け入れたくない・・という気持ちが強かったからか、しばらく回りの人の言葉が、ぜんぜん耳に入ってこなかった。それから、約5年。初心忘れるべからず。今でも、私の夫（韓国人☆）に、「その言葉は、標準語で何なの？」と追求している。