テーマ:教育について(25)
カテゴリ:学ぶ!教える!育む!
私もそう思ったことがあります。 見えない壁の向こう側は本当は何もない。 壁の裏側に回った瞬間、すぐに現実が構築されていて 本当は何もないことに気づかないだけなのではないか? 父や母も兄弟も友達も、実際に話したり触っていると感じるから いるように思っているけど、 ほんとは現実のものではないんじゃないのか? 自分の見えたり聞こえたりしている部分は 実在しているように感じているけど、 実は自分の中で作られているだけではないのか?って。 それを人に話したら笑われましたね。 普通の人はそんなこと考えないのかと思ってそのときから 人に話すのは止めました。 けど、自分の中では未解決問題として 頭の隅っこには残っていました。 時折、思い出しては考えたりしていました。 常に今が偽者だとは思っているわけではないんだけど、 それが真実ではなくても、 現実がなんなのかを知る手立てとして重要な問い掛けではないかと思って 記憶から消去するつもりはありませんでした。 まあ、考えても確かめようもないし、 この思考を追求したあげく、 生と死の問題まで考えるようになり更に難解になりました。 実在と非実在は生と死の関係ととてもよく似ているからです。 後々そういうことを考えることが哲学の世界だと知り、 哲学にも興味をもつようになりました。 このブログで以前ご紹介したのですが、 「ソフィーの世界」という本があります。 その本の中で最初にソフィーに与えられた課題が、 「世界はどこからきたのか?」「わたしは誰なのか?」 という問いでした。 こういった問いに対して普通の人は馬鹿らしいと思うようですが、 本当は生きていく上で最も切実で重要な問題なのだと思います。 「ソフィーの世界」でも、そういったことを考える重要性を訴えています。 何が生で何が死なのか答えはありませんが、 少なくとも私たちが生きていることを感じられるのは、 私たちの思考することができるという力にあるように思います。 今感じている現実や誰かが言った真実をそのまま受け入れて 自分で何も考えずに毎日やってくる日常をこなすのは とてももったいないと思います。 毎日にある小さなちっぽけな日常という世界で生きるんなんて、 思考をするだけでもっと外にある誰も見たことのない大きな世界が広がっているというのに、 それをしようとしないなんてもったいないことです。 「この世界は?」「私は?」 考えても切がないかもしれませんが、 考えること自身が大切なわけで、 答えがでなくても、考えることで自分の世界が広くなります。 例えば、世界地図を描いてみましょう。 分かる限りできるだけ詳細に描いてみましょう。 国境線も書きこんでみましょう。 主要な都市や山脈や川なども描いてみましょう。 その他にも、あなたの知っているものを全部描きこんでみましょう。 地図の中心はどこですか? 一番大きくかいたのはどこですか? 一番細かくかけたのはどこですか? 一番本物に近くかけたのはどこですか? うまいとかヘタとかではなくて その地図があなたの中にある世界観だと思います。 世界は同じ唯一のものかもしれません。 でも、同じ世界でも、 ある場所についてたくさん考えたり経験したりすることで その世界が広がります。 あなたの世界では、見た事も経験したこともない世界は たとえ大きな国でもとてもちっぽけです。 存在さえしないかもしれません。 人によって感じる世界は異なります。 町工場の職人さんは鉄の匂いがわかるそうです。 もちろん鉄に匂いがあるわけではありません。 でも鉄を切るときの音や感触で その鉄がどういう成分で混ざっているのか がわかるそうです。 他の仕事をしている人でもそういう感覚というのはあると思います。 人それぞれの専門分野において、 たくさん考えた分だけ、その世界は広がっています。 その世界は、その世界に生きていないとわからない 私たちの知らない世界です。 「生とは何か?」 考えれば考えるほど生というものを より深く感じることができるようになります。 「この世界とは何なのか?」 考えた人ほど、この世界のことをよく知っています。 「私は誰なのか?」 考えたことのない人は、私は誰なのかあまり知りません。 私たちは初めての世界には不思議に思ったり戸惑ったりしますが 私たちは同じ世界に永くいると、 それが当たり前の日常になり、それが当たり前であることを不思議に思わなくなります。 私たちは、あまり自分が自分であることや、 日常が日常であることを疑問に思わなくなり、 本当はあまり分かってないようなことも知ったつもりになっています。 知ったつもりになって考えることをやめてしまいます。 もっともったいないことは、 自分の知らない世界に詳しそうな人のいうことを そのまま鵜呑みにして、知った気になってしまうことです。 なんでもそうなってしまうと、 一生を他人の作った鳥かごの中で過ごすようなものです。 世界はこんなに広いのに。 「1+1」はなぜ2になるのか? 計算はできても多くの人はわかりません。 小学校で習って、足し算を分かった気になってしまっています。 今の自分を自分だと思っていませんか? 自分の中にはまだまだいろいろな自分がいることを知りませんか? 探せばもっともっとたくさんの自分に出会えると思いませんか? 誰かに今のあなたがあなただと言われて、そのあなたが本当のあなただと 思い込んではいませんか? 今のあなたがあなただと思い込んで、新しいあなたを探すのを諦めていませんか? 世界はほんとは世界地図で描かれてるものよりももっと大きく果てしないかもしれない。 私には解体新書に書かれていることよりももっとたくさんの謎があるかもしれない。 見えない壁の向こう側を確かめてみませんか? ここはどこ? わたしはだれ? 私はそう思ったことがあります。 幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸 ★人気blogランキングに参加しています。 あなたのクリック1つが誰かを幸せにすることができます! 皆さまからのたくさんのクリックの積み重ねによって集められた 成果はすべてこちらに反映されています。 ★楽天ブログランキングに参加しています。 あなたのクリック1つが誰かを幸せにすることができます! この幸せは毎日ゼロからのスタートです。 ★ついてる!さんのテーマ「幸せになるスイッチ」を応援しています。 よろしかったら、このテーマに毎日、あなたの幸せのスイッチを書き綴って 幸せを広げてください! ★テーマ「教育について」も更新中! よろしかったら、あなたの教育について思っていることを書き綴ってみてください! ★お生活のショッピングならコチラ!! 幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸幸 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 5, 2005 09:47:11 AM
コメント(0) | コメントを書く
[学ぶ!教える!育む!] カテゴリの最新記事
|
|