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本と着物と時々ごはん

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2008.04.10
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カテゴリ:読書雑記
アーティスト・高野健一とDJ赤坂泰彦がラジオで漫画について語っていた。

「どうして漫画って最初の2、3ページだけカラーで、あとモノクロなんでしょうね~。
あれってテンションさがりませんか?」
「どうせなら、一番盛り上がるシーンをカラーページにすればいいのに」

これを聞いて
「ふふ~ん、そんなの、とっくにやってる漫画あるもんね~」 と一人ツッコミ。

それは藤田和日朗先生の 『からくりサーカス 第20巻』 に収録されている
「第35幕 闇色の血(後編)」 の最終ページ、ルシールが血しぶきを上げ倒れるシーン。

残念ながらコミックスではモノクロだけど、サンデー本誌ではみごとな赤、赤、赤!

ルシールの血の赤と青黒い服とのコントラストが強烈なタッチで描かれていて、
7年以上経つのに本誌で見たときの衝撃は今でもはっきりと思い出せる。

冷淡な己に対し 「私の血は冷たく凍った、闇色をしている」 と口癖のように繰り返すルシール。
その言葉を覆すように、赤い血潮に彩られて幕を去る彼女。

効果的にも、ストーリー的にも、もの凄く意味のあるカラーページだった。
あー、雑誌とっておけばよかったなー…。





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Last updated  2008.04.11 01:57:19
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