理不尽
友人Fさんと蒲郡に行った。 偶然通りかかった店に入店。「やま六」 写真は1日限定10食の「めひかりのから揚げ定食」990円。 わたくしだけビールとともにいただく。品数豊富でとても美味しかった。 最近車でラジオを聴くことが多い。 時どきNHK第二で放送されている童話にあたることがあり、わたくしは西洋の童話の理不尽さに心を痛めているのである。 今日の童話はこうだ。 魔法をかけられ醜くなった男の魔法をとくには「ローザ」という名前の女の子にキスをされることなのであるが、運良くローザにぶち当たり、醜い男の魔法がとけ、醜い男はなんと北の国からきたイケメンの王子で、イケメンの王子をみた美しいローザは恋に落ち、北の国でしあわせに暮しましたとさ… 短く言うとこんな感じである。 先日の話はこうだ。 醜い王女は顔を見られたくないために、ベールで顔を隠して暮しているのであるが、隣の国のイケメンの王子と婚約をするのである。悲しいことに醜い王女は性格が悪いのであった。 結婚式には美しい召使の女の子を代理に立てるのであるが、この召使は実はどっかの国の美しい王女で、イケメン王子は実はこの美しい召使が好きで、ペンダントをプレゼントしたこともあるのであった。美しい召使は性格がいいということであるが、わたしは本当は王女なのよって感じで、ペンダントをチラ見させたりする。 顔を見ればペンダントをプレゼントした相手であることが丸わかりなのに、王子はなぜか気がつかない、ぼんくらな男なのである。 醜く性格の悪い王女は結局王子と結婚することはできず、ペンダントをチラ見させ、性格がいいはずの美しい王女の自己アピールが効いて、美しい王女とイケメン王子はしあわせになるのである。このご都合主義的、無茶ぶりのハッピーエンドに、醜い王女のその後が知りたいわたくしである。 わたしから言わせれば、ベールで顔を隠し生きている王女は自分の醜さを知っており、けな気である。 ペンダントをチラ見させ自己アピールする美しい王女は、あざといような気がする。 みにくいアヒルの子も然り。 アヒルにしてはみにくいといじめられていたにもかかわらず、美しい白鳥になったとたんの手のひら返しに、わたくしはアサリの酒蒸しに一粒まぎれこんだ砂を食べたときのようないやな感じがするのである。 西洋の童話は美しさがしあわせにつながる話しが多い。 美しい人間はしあわせになれるが、醜い女の子がしあわせになり、めでたしめでたしという話は皆無である。 美しさがしあわせの尺度って、そりゃあんまり理不尽じゃござんせんか??? 西洋の童話って、わかりやすいともいけるけど、たまにはブサイクだけど性格のいい太った女の子をしあわせにしてやってくれてもバチは当たらないよ! こんな理不尽な物語を放送するNHKに抗議してやりたい、わたくしである。