「十五少年漂流記」再読
9月10日にイギリスに旅たった次女のレイ。いろんなモノを持っていったり送ったりしたけれど、私が持たせたかったものがある。「ジェイン・エア」と「十五少年漂流記」だ。子どもの頃から何度となく読み返した「十五少年漂流記」をもう一度、読み返した。 休暇で、楽しい6週間の船旅に出たはずの、8歳から14歳までの15人の少年。だが、彼らが乗った帆船スルギ号は、荒れ狂う嵐のために、2週間ものあいだ、太平洋のまっただ中を吹き流されていく。マストは折れ、帆がちぎれた。それでも、少年たちは舵を握り、大波と戦うのだった。朝、空が白みはじめ、突然、ひとりが叫んだ。「陸地だぞ」。漂着した地は無人島だった。彼らは力を合わせて生き抜かなければならない。島を何度も探検して地名をつけながら、いかだや住まいを作った。釣りや猟をし、リーダーを選び、争いを克服して、みんなで助け合った。だが、ある日、思わぬ出来事が…フランス、イギリスをはじめ、世界各国で愛読されてきた、血湧き肉躍る、冒険小説の傑作。 小さい頃から何度となく読み、憧れ続けた無人島生活。でも、まったくのひとりというのは、いやで、15人くらいいれば楽しいだろうなと何度も想像した。しかし大人になってよく分かった。私は、ドノバンのように狩が出来ない(鉄砲など撃てない)。バクスターのように器用に大工仕事が出来ない。ブリアンのような勇気もないし、ゴードンのように冷静でもない。モコのように船を操ったり、15人分の食事も作れない。いや、少年たち、ひとりひとりだったら生きていけないのだ。15人が力を合わせたから、過酷な自然とも闘えたし、大人の悪人を相手に闘えも出来たのだ。「十五少年漂流記」の原題は「A Two Years, Vacation」。2年間をイギリスで過す、レイには、「十五少年漂流記」を読んで欲しい。そして、人間はひとりでは生きられないということを分かって欲しいのだ。■イギリスで手ぬぐいを ■・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。★10月19日*トリビアの井戸:運動会と綱引き /公園づくりの仲間になって下さい!*・・・・・・・・・・・・・・