君を想って海をゆく★クルド人難民
■君を想って海をゆく:あらすじ■少年はドーバー海峡を泳いで渡る・・・。対岸のイギリスに暮らす恋人に会うために。17歳のクルド人難民・ビラルは、イギリスへ移住した恋人に会うため、イラクからフランス最北端にある街“カレ”に辿り着く。ビラルは英仏海峡を越えるべく密航を試みるも失敗。彼には海峡を泳いで渡る手段しか残されていなかった。そこでビラルは、水泳選手として名声を得たものの、いまではコーチの職に甘んじている、フランス人・シモンにコーチをしてもらえないか懇願する。難民を支援する団体に属している別居中の妻の心を取り戻すことができるのではとの思いからビラルにクロールを指導することになる。 この映画を見るまで知らなかったことが多い。そのひとつが、「クルド人」。もちろん、クルド人という言葉は知っていたが、イラクにいる民族のひとつだと思っていた。〈クルド人〉とは。トルコ、イラク、イラン、シリア、アルメニアの国境地帯に跨がる山岳地域(クルディスタン)に暮らす。人口は約3,000万人と言われ、現在、独立した祖国を持たない世界最大の民族と呼ばれている。様々な政治組織が存在し、自治や独立を求めて闘争を続けている一方で、クルディスタンを離れ、欧米へ移り住む人々も増加している。国を持たない人だったのだ。だからこそ、死に物狂いで(中には死んだ人も多くいた)ヨーロッパやアメリカに亡命する。17歳のクルド人難民・ビラルもそのひとり。3か月もかけて、フランスのカレまで来て、イギリスに渡ろうとする、ビラルたち。しかし、国境の検査は、厳しく、息をしていると、二酸化炭素が出るのでいると分かる。そのため、ビニール袋をかぶって、決死の脱出。それもばれてしまい泳いで渡るしかないと少年は思う。もうひとつ分かったのだけれど、フランスでは、難民を泊めると密航を助けたと見なされ、罰せられるのだ。どうすればいいのか私には分からない。いろんな人に見てもらって難民問題を分かってもらいたい。アムネスティ「人権パスポート」提示で鑑賞料200円割引に!〈難民〉「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた人々」と一般的に定義されるが、広義には天災、貧困、飢餓による者も含む。現在、認定を受けた難民は約1,500万人いるとされ、国内避難民と合わせるとその人数はおよそ4,300万人と言われている。●写真は、伊勢湾。・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。★2011年2月17日*父の麦わら帽子:今日は死ぬのにもってこいの日 /遊び唄誘い唄*・・・・・・・・・・・・・・