あさきゆめみし―源氏物語 (9)
■あさきゆめみし9■柏木(夕霧の友人)と三の宮(源氏の正妻)・・薫夕霧(源氏の息子)と二の宮(柏木の妻)源氏の君は、柏木と三の宮の過ちを許すことができず、2人に冷たい態度をとります。いたたまれなくなった三の宮は、子供を産んですぐに出家してしまいました。そして心労が重なった柏木は、病に倒れあっけなくこの世を去ります。源氏の君は残された子どもを「薫の君」と名付け、自分の子として育てはじめました。自分がしたおこないはすべて自分に返ってくることを思い知らされます。柏木の友人だった夕霧は、彼の正妻である二の宮を心配して様子をうかがいます。しかしその気品ある美しさに心を奪われてしまい、情熱的な愛の告白をするのです。夫を亡くしたばかりの二の宮は、一時は不快感を示して別荘にこもったものの、夕霧は諦めずに求愛を続け、強引に都に連れ戻して結婚してしまいました……。あんなに一途で真面目だった夕霧。源氏の君からも自分みたいにはならないようにと言い聞かせられていたのに、こうも簡単に歯止めがきかなくなってしまうのかと衝撃的な展開です。●読書メモ●*は、私の感想。●■産養(うぶやしない)■平安朝の貴族社会などで行われた通過儀礼の一つ。小児誕生の夜を初夜といい,その日から3,5,7,9日目に当たる各夜ごとに親戚・知人から衣服・調度・食物などが贈られ,一同参集して祝宴を張り,和歌・管絃の御遊に及ぶ。産養の主要行事に〈廻粥(めぐりがゆ)〉(啜粥(すすりがゆ)とも)の儀がある。問口(といくち)と称する役1人と云口(いいくち)と称する役7人が寝殿の庭で粥坏を手に捧げ持ち,一定の誦詞による問答を交わし,粥をすすりながら回転行進するもので,粥の呪力によって邪鬼を払い,新生児の夜泣きを止めさせるのである。 *七草がゆや、小豆粥など、神事に食べるのは、お粥には霊力があると思われているのか。●想夫恋【そうふれん】雅楽の曲名。平調(ひょうぢょう)の唐楽。本来〈相府蓮〉と書くが,想夫恋,想夫憐などの字が当てられて女性が夫を思うという意に解せられ,《平家物語》で小督局(こごうのつぼね)が高倉天皇を思いつつこの曲を箏で弾奏するくだりが有名。 *峰の嵐か松風かというのか・・・?●魔よけの米産屋にお米を蒔いて神聖な場所に清めたり、葬儀での願解きに利用したり、結婚式でライスシャワーという名前で用いられたりします。 お米を食べることには魔除けや厄除けに効果的な一面があり、お米(雑穀・古代米含む)自体に、浄化・清め祓う・生命力の強化や結界力のあるパワーフードという一面が強くあります。■そうだったのか平安時代■■あさきゆめみし(1)■■あさきゆめみし(2)■■あさきゆめみし(3)■■あさきゆめみし(4)■■あさきゆめみし(5)■■あさきゆめみし(6)■■あさきゆめみし(7)■■あさきゆめみし(8)■・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・