テーマ:詩と詞(ことば)(499)
カテゴリ:詩歌・名文
◎静夜思◎井伏鱒二訳
寝間の内からふと気が付けば 霜かと思ういい月明り 軒端の月を見るにつけ 在所のことが気にかかる。 ◎静夜思◎■李白■ 牀前看月光 疑是地上霜 挙頭望山月 低頭思故郷 ◎書き下し文◎ 牀前(しょうぜん)月光を看る 疑ふらくは是れ地上の霜かと 頭(こうべ)を挙げて山月を望み 頭(こうべ)を低れて故郷を思ふ ◎静夜思◎井伏鱒二訳 ネマノウチカラフト気ガツケバ 霜カトオモフイイ月アカリ ノキバノ月ヲミルニツケ ザイシヨノコトガ気ニカカル ■静夜思(音が出ます!)■ ■静夜思(静夜の思ひ)の現代語訳と解説■ 高田郁の小説■ふるさと銀河線軌道春秋■というのがあり、その本の中に 「さよならだけが人生だ」という寺山修司の詩があった。 唐代の詩人于武陵(うぶりょう)の詩「勧酒」(かんしゅ)を訳した、井伏鱒二の妙訳にインスパイアされたという。 その繋がりで、同じく井伏鱒二の■静夜思■を知った。 高校の時に習ったこの漢詩は大好き。 普通の訳の硬質な感も好きだが、井伏鱒二の七五調も心地が良い。 ■スーパームーン■ 12月4日の満月は、迫力があった。 次に大きな月が見えるのは、2018年1月2日。 12月4日よりも月がさらに地球に近い距離で満月となるという。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.12.09 13:40:04
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