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2020.06.06
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テーマ:■雑学王■(728)
カテゴリ:昭和恋々

天気のいい日は、運動のために、歩いている。
目標、4000歩!(少な!!)

「用水」と書いた四角いコンクリートの箱のようなものをたまに、見かけることがある。

古いものが好きな私は、いつも気になっていたのだが、今回は、カメラでパチリ♪
さっそく調べてみた。

☝写真の左下が防火用水。■防火用水

町歩きをしていると家の軒下にコンクリートの四角い水槽のようなものを目にすることがあります。
実は戦争を物語る貴重な遺物なのです。
太平洋戦争時、日本には木造の家が多くあったので、アメリカ軍は焼夷弾(しょういだん)を落として焼き払おうとしました。
このような空襲に備えて、水を溜めておいた容器がこの水槽なのです。
防火水槽、防火用水、防空用水などと呼ばれています。
   
防空に関するマニュアルである『時局防空必携』(昭和16年12月10日発行)には、家庭のふだんの準備として水を「普通の家では、一戸当り約百リットル(約五斗五升)以上。

また、設置場所についても「家の構造や待避所の位置等を考えて、何処に焼夷弾が落ちてもすぐ間に合う所に配置する」としています。

防火水槽はこのような戦争を今に伝える貴重な遺物であるにもかかわらず、あまり省みられることなく、知らず知らずのうちに消滅しつつあるのが現状です。

防火水槽の容量は、調べてみると防火水槽の上面まで満水にして100から150リットルのものが多いようです。
これは、『時局防空必携』に規定された100リットルを基準にして防火水槽が造られたためでしょう。


☝「天水桶」と書いてある水槽。
これは、プラスチックの容器(風呂?)の再利用で、周りを板で囲っている。

非常時に、水が使える、現代版、用水。
天満の天神さん■の水槽
用水の画像

今は、どこにも消火栓があって、用水も必要のない時代。



しかし、そんな時代になっても、この辺りには、消火用のバケツが・・・。

▲植木鉢と一緒に並んでいたりと、普通の風景としてある。▼


町内の自主的な防火バケツのようだ。
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Last updated  2020.06.06 00:06:30
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