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2022.05.06
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カテゴリ:お出かけ

友人の誘いで、大阪市平野区にある大念佛寺の「万部おねり」という大法会に行ってきた。

大阪市平野区。
天王寺からJR大和路線各駅で二駅目の平野は、今は大阪の街に飲み込まれてしまっているが、戦国時代に形成された摂津の自治都市、環濠集落平野郷であった。

平野の町は、周囲を濠(ごう)と呼ばれる堀と、その内側を土塁(どるい)と呼ばれる土盛りで囲まれていて、碁盤目状の町割りになっていました。

出入口には惣門(そうもん)が13カ所あって、そこには地蔵尊が祀られていました。
このような環濠(かんごう)集落になったのは、16世紀末頃の戦国時代だと言われています。


大念佛寺と「万部おねり」
大念佛寺は、融通念佛宗の総本山。
大治2年(1127)、良忍上人が四天王寺に立ち寄った際に、聖徳太子から夢のお告げを受け、鳥羽上皇の勅願によって根本道場として創建したのが始まりといいます。

日本最初の念仏道場で、平安末期以降、我が国に広まった念仏信仰の先駆けとなりました。
本堂は国指定重要文化財で、大阪府内最大の木造建築です。

毎年5月1日~5日に行われる「万部おねり」(二十五菩薩聖聚来迎阿弥陀経万部法要)は、大阪市の無形民俗文化財に指定されていて、

25人の菩薩が娑婆(外側)から極楽浄土(本堂)に練り歩き、豪華絢爛な来迎世界を体現するというものです。





▲境内にあった一茶の句碑。

春風や 順禮ともか ねり供養  一茶
 一茶は信濃国:(現在の長野県)の生まれで、25歳のときに、俳諧を学び、寛政四年(1792)30歳の頃より、36歳まで、俳諧の修行のために、近畿・四国・九州を歴遊。
ここ大念佛寺に来たのは、寛政七年三月二十七日 一茶 三十三歳の時でした。
二十七日天王寺を詣り吟行しながら平野を経て藤井寺(葛井寺:ふじいでら)・誉田八幡(誉田八幡宮:こんだはちまんぐう)へ向かった。 
この時大念佛寺を詣でた際に詠んだ句である。
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「万部おねり」の前後に平野の町をまわった。
案内してくれた人は、18歳までこの町に住んでいたというので、ガイドしてくれた。

全長260メートルのアーケードのある商店街を進むと、明治22年(1889)創業と大阪市内で最古の朝日新聞販売店である小林新聞舗があります。

当建築は昭和4年(1929)の竣工で、商店街に面して鉄筋コンクリート2階の店舗と、その奥に木造平屋の住居が接続する。外観は柱形を造り出して4間に区切ってアーチ窓を並べる特徴的な意匠である。

建物はモダンなアーチ型の窓がある大正風で、毎月第4日曜は「新聞屋さん博物館」として、明治からの新聞や号外等の資料を見ることができます。

▲大阪市の旧平野寺内町にある小林新聞舗本店兼住宅(登録有形文化財)。


小林新聞舗の斜め前にあった古い建物。
調べてみたが、なんという商店だったか分からない。

格子についた傷?も意味があってつけたのか?
誰かのいたずらにしては手が込んでいる?
謎だ・・・。

ここは、平野郷の行政事を行い政所(まんどころ)と称された。
牢屋敷や、郷の米蔵も立ち並び平野郷の年貢も、一旦ここに納められた。

「綿安」という名のモータープール。
江戸時代から木綿の産地だったこの地方の名残りがうかがえる名前だ。

1915年に阪堺電気軌道(初代)は南海鉄道と合併し、南海平野線となり平野を走っていた。
1980年11月27日に地下鉄谷町線の天王寺~八尾南が開業し、平野線は同日の営業を最後に翌28日に廃止。
その空き地が小さな公園となっていた。
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Last updated  2022.05.06 00:19:00
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