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5月29日(日)の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に、「願成就院(がんじょうじゅいん)というお寺が出てきた。
運慶作という仏像がある、お寺だ。 『吾妻鏡』によると、文治5年(1189年)に北条政子の父親で鎌倉幕府初代執権であった北条時政が、娘婿の源頼朝の奥州平泉討伐の戦勝祈願のため建立したという。 ただし、寺に残る運慶作の諸仏はその3年前の文治2年(1186年)から造り始められており、奥州征伐の戦勝祈願のためというよりは、北条氏の氏寺として創建されたものと考えられている。 全盛期には巨大な池とその中の小島を橋でつなぎ、多くの堂宇や塔がそびえ立つ、藤原時代様式の壮大な伽藍を誇る伊豆屈指の大寺院として栄華を誇った。 このお寺の名前、「願成就院(がんじょうじゅいん)」という名前、言いにくいと思っていた。 けれど、今回、分かった!! 奥州平泉討伐という願いが叶った、成就したという意味でつけた名前だ。 ここには、運慶という奈良の仏師の仏様がある。 この時代の運慶は、地方作家として京都の仏師から一段低く見られていた時代だ。 しかし、鎌倉幕府の援助で慶が一門を率いて活動し、遂には主流となって三条派を衰微させた。 運慶にとっても、記念すべき寺なのだ。 昨年、願成就院に行った時、この寺のスコットランド出身のお坊さんが、 「昔はこのあたり全部、このお寺の領地だったんですよ」と流ちょうな日本語で教えてくれた。 それにしても、八重さん、気の毒だった・・・。( ;∀;) ■YouTube:『鎌倉殿の13人』第21回「仏の眼差し」プチ解説 運慶と鎌倉仏について■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.06.04 00:15:25
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