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2022.06.14
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カテゴリ:詩歌・名文
音符「夢淡き東京」

サトウ・ハチロー作詞/古関裕而作曲

柳青める日 つばめが銀座に飛ぶ日
誰を待つ心 可愛(かわい)いガラス窓
かすむは 春の青空か あの屋根は
かがやく 聖路加(せいろか)か
はるかに 朝の虹も出た
誰を待つ心 淡き夢の町 東京

 銀座に住んだことがない私だが、銀座といえば、柳が目に浮かぶ。
川が近いから、柳が育ちやすいのだ。
街の並木道には植生を考えて木を植えるべきなのに、今では、猫も杓子も桜桜桜・・・。
 明治、大正、昭和と活躍した日本画家の鏑木清方に■随筆 明治の東京■というのがある。
そこに、「銀座回想」という随筆があったので、面白く読んだ。
■銀座回想■昭和32年
銀座の街路樹は、最初には、松や桜もあったというが、私が知ってからは、柳ばかり、大正の頃、市役所のはからいで市民の反対を押し切って柳を追放し、いちょうに変えたことがあった。

その時の役人の言い分に、柳は街路樹に不適当なので、市の植樹方針は品川から上野まではいちょうにきめて実行し、銀座通りだけが
未整理のまま残されたのだから、路線拡張のために柳を掘らなければならない今、これを機会に理想を遂行するというのであった。

人も知るように、その後、銀座の柳は活(い)きかえって、日本の銀座を美しくしているのはめでたい。

 銀座は、再び柳に替えられたからよかったが、ほとんどは、生態系を考えないで、葉が落ちな木など管理のしやすい木を植える。
残念である・・・。
♪柳青める日・・・は、銀杏から柳に戻ってからの銀座の歌。
随筆 明治の東京
■築地界隈■昭和8年3月発表

●古い中国のしきたりに、別れの時、柳の一枝を去りゆく人におくり、無事を祈ったそうだ。
(TVの番組で見た)

柳についてのあれこれ
シダレヤナギ(枝垂れ柳)とは?特徴や見頃の季節、枝の用途をご紹介!
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Last updated  2022.07.01 00:06:22
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