テーマ:京都。(6118)
カテゴリ:京都
本展は、それを記念して約109件の日本画作品で構成する清方の大規模な回顧展で、当館では初めて、京都でもこの規模の回顧展は実に45年ぶりの開催となります。 江戸の面影を色濃く残した東京に生まれた、生粋の明治東京人たる清方は、その生涯にわたり、江戸や東京にまつわる作品を多く残しました。 その中の代表的な作品が、長らく行方が分からなくなっていて、 平成30(2018)年漸くすがたを現わした 《築地明石町》です。 本作品は、清方の代表作というだけでなく、近代日本画壇の美人画の最高峰に位置付けられてもいます。 同時に現われた《浜町河岸》《新富町》とあわせて東京国立近代美術館の所蔵となったことから、同一法人内の美術館である当館でも三部作の全会期展示が実現! また、江戸・東京の風俗画だけではなく、戯作者であり、毎日新聞の前身にあたる東京日日新聞の創刊に関わった父・條野採菊の影響により幼い頃より親しんだ文学、芝居、歌舞伎、落語に取材した作品でも知られる清方の、《一葉》《野崎村》も会期中ずっとご覧いただけます。 美人画だけではない清方の全貌を、ご堪能ください。 江戸の風情をたたえる美人を描かせたら、右に出る者はいない清方。 その展覧会に行ってきた。 ■京都国立近代美術館近代美術館■7月10日(日)まで。 展覧会で分かったこと。 ★清方の絵の本物かどうかという鑑定の依頼を受けることがあったという。 そんな時、本物であれば、本物ということを当時の記憶と共に美しい文字で書いた。 そのため、その手紙も絵と一緒に表装されていた。 ★《築地明石町》《浜町河岸》《新富町》の作品は、同じ大きさの絵で同じ表装。 まさに三部作という感じだ。 ■《築地明石町》■の良家の夫人(20~30代)、 《浜町河岸》に描かれる踊りの稽古帰りの少女(10代) 《新富町》の蛇の目傘に雨下駄を身につけて雨の中先を急ぐ新富芸者(30~40代)と、 それぞれ年齢も立場も違う3人の女性が、 同じ時代の同じ隅田川沿いでそれぞれの日常を送る 「何でもない一瞬」の美しさを清方の目指したものと考えています。 この3つの絵の周りには、沢山の人が立っていた。 当然、ソーシャル・ディスタンスなんて無理。 沢山の人が来ていて、改めて鏑木清方の人気を知った。 ■随筆 明治の東京■ ■鏑木清方展■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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