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2022.08.08
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カテゴリ:詩歌・名文
金魚 残暑お見舞い申し上げます!

昨日、8月7日、立秋からは、残暑見舞いとなります。
すいか本といふ紙の重さの残暑かな
               大川ゆかり
暑さは立秋を迎えてから残暑と名を変えて、あらためてのしかかるように襲ってくる。
俳句を始めてから知った「炎帝」という名は、火の神、夏の神、または太陽そのものを指すという。
立秋のあとの長い長い残暑を思うと、炎帝の姿にはふさふさと重苦しい長い尻尾がついていると、勝手に確信ある想像していたのだが、ポケモンに登場する「エンテイ」は「獅子のような風格。
背中には噴煙を思わせるたてがみを持つ」とされ、残念ながら尻尾には言及されていない。
掲句は残暑という底なしの不快さを、本来「軽さ」を思わせる「紙」で表現した。
インターネットから多くの情報を得るようになってから、紙の重さを忘れることもたびたびある現代だが、「広辞苑」といって、あの本の厚みを想像できることの健やかさを思う。
ずっしりと思わぬ重さに、まだまだ続く残暑を重ね、本の重さという手応えをあらためて身体に刻印している。
『炎帝』(2007)所収。(土肥あき子)

花火 今月は、コロナ患者の激増で、月一回の句会は取りやめ。
いつになったら、普通の生活が出来るのだろう。
皆さま、お体ご自愛下さい。


抱籠、竹夫人
秋来(き)ぬと目にさや豆のふとりかな
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Last updated  2022.08.08 00:03:09
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