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カテゴリ:医療報道
 医療系ブログの中ではかなりメジャーな、春野ことり先生の「天国へのビザ」というページはご存知でしょうか?head&neckも以前から時々読ましていただいていますが、その中で、活発なコメントのやり取りがなされていました。
 詳細はここでは述べませんが、弱小である当ブログにおいても、一度だけ厳しいコメントを頂いたことがあります。コメント欄の記載について、記事で反論することは極力差し控えていたのですが、上記のページを読んで多少思うところがあったのと、時間が経って、やや冷静に記事が書けそうなので、この際ここに掲載致します。

 2007.7.2の記事より抜粋

 当直というのは、医者になってからそれこそ数限りなくやっているはずなのに、それでもいやなもんです。理由はいくらでも思い当たります。自分の専門外の患者を診なければいけないこと、睡眠時間が取れない上に翌日もそのまま日常業務があること、酔っ払いが多いこと、満足な検査が出来ないことなどなど。。数えればきりがありません。
 医療のセカンドオピニオンについての意識調査結果のコメントの中に、次のようなものがありました。
「病院の営業がカレンダー通りの日曜休みはよくないと思う。けがや病気になるのは曜日に関係ないし、逆に日曜日に普段と違うことをして病院が必要な事態になることは考えられる。24時間365日稼働を基本に考えるべきだと思います」
 このコメントに、いい加減にしてくれと思った勤務医は私だけでしょうか?現状は24時間365日営業を維持できるような病院はほとんど皆無です。それを可能にする経済的後押しも人的資源もありません。ただ医療関係者のボランティア精神のみでこれまで何とか救急医療をしていたことを、ご存知なのでしょうか?このコメントをそのまま掲載するマスコミの現状認識不足が現在の医療崩壊を招いている一因です。
 救急当直は、専門でない病気をろくな検査機器やバックアップもない状態でこなさなければならないのです。おまけに、患者さんによってはなぜもっとしっかり見てくれないのかとクレームをつけるかたがいます。これをたとえるならば、夜中にラーメン屋の屋台に行って、フランス料理のフルコースを作れと言って、出来ないから文句を言っているようなものです。

 この記事に対して、すずさんという方から、以下のようなコメントを頂きました。

 医師の思い上がり! すずさん
ボランティア精神で働いている方はこの世に大勢
います。医師だけでありません。
介護士に比べたら、恵まれていると思います。

妹が医師なので医師の収入は勤務先によって
ピンキリなのは分かっています。
でも、平均すれば、やはり世間一般からすれば高給
です。

医師1名育てるのに1億円の税金が使われています。
不満があるなら医師免許と1億円を国に返還して
民間企業で働いてみたらどうでしょう。
医師と同じだけの収入を得るのが、どれだけ大変か
知って欲しいと思います。

時間外は通常の2~3倍の診察料になります。
私はクレームを言いたくなる患者の気持ちを理解でき
ます。(2007.07.09 04:13:38)

 上記のコメントに対しての反論を、また一般の方から頂きました。長くなるので、ここでは割愛しますが、こちらの言いたいことをすべて述べていただいて救われる想いでした。


 さて、head&neckの記事は、当直明けのいらいらした気分で書いたものですから、やや表現にきついところがあるかもしれません。(間違ったことを書いたとは思っていませんが。)きつい表現には、とげとげしい感情でやり返されるのは、臨床の現場ではよくあることですから、すずさんのコメントも致し方無いなとは思います。しかし、落ち着いて考えると、コメントの題名に「思い上がり」という感情的な言葉を使い、「不満があるなら金を返して医者をやめろ」という、昨今のモンスターペイシェントによく見られる理論構築をされたのは、やはり納得のいかない気分です。

 批判、批評は、相手の理論に対し、根拠のある理論でもって思想を裏打ちして陳述することですから、これはある意味誠意ある意思表示です。これについては、真摯に対応すべきだと思っています。しかし、誹謗、中傷はいわれのない感情論で、悪意ある攻撃とみなしてよいのではないかと考えます。
 匿名性の高いインターネットでは、よほど自己をコントロールしないと感情のぶつけ合いになってしまう危険をはらんでいるということを、しっかりと認識すべきなのではないかと思うのでした。





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最終更新日  2007.09.17 23:14:55
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