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カテゴリ:こんな医者います
医者も人間、色んなタイプの医者がいます。今日はhead&neckの上司の部長についてです。
head&neckは今の病院に来て2年半になりますが、実は研修医の頃に部長(その頃はまだ部長ではなく、医長で、上から2番目でしたが)にお世話になっています。 部長は、とにかく冗談好き。それも朝からネタが炸裂します。出張や学会で部長がいないときは非常に粛々とカンファレンスが進むのに、部長がいると話が面白いのでなかなか終わりません。外来でもその調子、ついつい患者さんと笑い話をして、長くなってしまいます。患者さんの中には、非常に神経質な方や、よその病院でトラブってお見えになる方がいますが、部長の外来にかかると、皆満足して帰っていきます。 一時期研究をされていましたが、やはり臨床がすきで、結局第一線病院でどっぷりと医療につかり、気がつけば病院の中でも古株です。 時に怖いところも見せます。何しろ毒舌かつ読書家で知識量が豊富なので、一旦攻撃されようものなら並みの論客では太刀打ちできません。それこそ研修医のときに部長に叱られた経験は今でも良く覚えています。「ああ、この先生にはごまかしは効かないな」と思ったものです。その頃、よく怒っていた部長も今ではめったに怒気をあらわにしなくなり、人格者としてのオーラが出つつあります。 そんなところが買われて、昨今は自分の科の仕事より、○×委員会とか、安全管理とか、病院全体の仕事に時間をとられることが多くなり、好きな臨床に関わる時間が減っているのが悩みなようです。以前は一人で担っていた現場監督を、ずいぶんとhead&neckに委譲しつつあるような感がありますが、好きにやらせてくれるのでこちらも非常に助かります。 もちろん、人間ですから欠点もありますが、それを補って余りある美点も多く、上司としては、まず上等の部類にはいります。 やはり、科のトップが理解あると、職場に張りがでるのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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