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カテゴリ:こんな医者います
head&neckの一番下の部下がK先生、後期研修医で医師としては4年目です。京都の病院で初期研修を終えたあと、自分で調べてうちの病院に願書を出し、採用となった医者です。
後期研修医なるものを病院独自で採用することに対し、科によってはその科の所属する医局に入局することを求められる場合もありますが、うちの科ではそのようなことはありませんでした。部長と教授の話の中で、「静岡県に耳鼻科医がふえることは大歓迎である」というコンセンサスができているのです。head&neckの考えでも、入局を強要するなぞ愚の骨頂です。医局や、その科の医者が魅力があれば、ついてきてくれる若い医者は必ずいるものです。 K先生が来たとき、彼の試験の小論文はお世辞にも良く出来た文章ではありませんでした。ひらがなが多く、文脈もよう判らん・・部長と顔を見合わせたものでした。ところが、実際に一緒に働いて、色んな物事を教えてゆくと、とっても好青年です。雑用は嫌がらないし、手先は器用だし、患者さんに対する態度も好感が持てます。 部長は、採用の決め手は見学時の態度と面接だといっています。もともと部長は読書家で文章が上手なのですが、そこにこだわらないのはさすがだなと思いました。 そうして、1年半一緒に仕事をしていると、K先生はだんだんと文章が上手になってきました。上司の文章をみて、自分で逐一修正しようと努力している様子です。医局に属する上司をみて、「これなら後期研修が終われば医局のお世話になりたい」とも言ってくれました。 毎日の仕事から感化し、育てていくことで、マッチング世代の若い医師にも医局制度の良い面を教えることが出来る、と思うのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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