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カテゴリ:その他
医療現場の厳しい現状はあちこちで話題になっていますが、最近、とある医師が亡くなりました。これがすぐさま過労死であるということにはなりませんが、30代の働き盛りの医師が仕事場で逝き、その前後の労務環境が苛酷であったことは事実であると思います。
「犠牲」 http://blog.m3.com/nana/20071120/1 以下、全文を引用いたします。 身近な医者を、2人亡くしています。 一人は約10年前。当時30代の、先輩医師です。研究に、臨床に、非常に忙しくなさっていました。たまにご連絡を下さる時は、決まって深夜2時3時のメールでした。 学生時代は体育会でご活躍された先生で、人間?と思いたくなるようなタフさと、ひょうひょうとした笑顔を併せ持った爽やかな先生でした。 大学病院勤務時代の夏、当時研修医だった私たちを集めてナイター見物に連れて行って下さったことがありました。外野席で、ビールを飲みながらハンバーガーとポテトをほお張って みんなでひゃあひゃあ言っていたら、先輩だけ眠ってしまったのを、今でも覚えています。 その日も、病院で夜遅くまでお仕事をなさっていました。 術後の患者さんが落ち着くのを見届けた後、0時過ぎから論文の添削を始めたところまでは、他の医師が見ていました。 翌朝、出勤してきた同僚医師が、医局で倒れている先生を見つけた時には既にお亡くなりになっていたそうです。 葬儀には、婚約者の女性は出て来ることができなかったと、後で聞きました。 今度は、友人医師を亡くしました。彼女も、30代です。 同じ職場の上級医師が、過労でその病院に入院中でした。 元々、一人が過労になるような労働環境ですから、多くをお話しする必要はないでしょう。 一人が入院・休職しても、現在の医療事情では代替要員は派遣されませんので、 残ったドクターたちは、目も当てられない忙しさでした。 緊急opeのある科の医師で、毎日遅くまでopeをした上に、夜中も容赦なく呼び出されていました。 「過労だけは気をつけようね。壊れる前に、逃げようね」 と、お互い言い合っていたのに・・・ その日、彼女は当直でした。 翌朝、交代で当直に来た若い先生が当直室に入ると彼女は机にうつ伏せになった状態で、亡くなっていたそうです。大きな悲鳴を聞いて、一番に駆けつけた人が何と過労で入院中の、彼女の上級医師でした。その先生は、自分が休職したからだと自分を激しく責め、入院先も変えた上に、退職されてしまいました。残った同じ科の先生たちも、全員がご自分を責め続けています。 このブログの主催であるなな先生は、「二度と犠牲者を出したくありません」と締めくくっておられます。 言葉もありません。 でも、次はわが身かと感じることもある今日この頃でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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