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カテゴリ:宴会
12月になって、何かと飲み会の多いシーズンです。head&neck自身も、出るべき忘年会をざっと数えると病院、医局、病棟、外来、手術室それぞれ主催のものと5つあります。まあ、社会を円滑にするものと割り切って参加していますが、お酒の弱いhead&neckにはなかなかにしんどいものがあります。
どんな分野で働いている人でも、この時期は忘年会があるでしょうから、羽目をはずしがちです。12月の週末の救急当直には、素っ頓狂なほろ酔い患者さんがやってまいります。印象に残っている方々をご紹介しましょう。 ・24歳男性。鼻出血ということで、夜11時ごろ救急に呼ばれていくと、日本人にあるまじき鼻の高さのお兄さんが赤い顔をして座っていました。話を聞くと、なんでも宴会で、とある友人が50円玉を鼻腔に入れて鼻を高くする芸をやっていたのをみて、「よーし、お前が50円なら俺は500円だ!」とばかりに鼻に入れたら抜けなくなってしまったそうな。お箸で取り出そうとしても酔っているせいか出血するだけで奥へ奥へと押し込むばかり…困り果てて来院したそうです。同行した友人は前出の50円玉芸の人ですが、「僕はこれをやるときは釣り糸を50円玉の穴に通してちゃんと抜けるようにしてるんですよ」だそうな。 …いずれにせよそんなものを鼻に入れてはいけません。 ・21歳女性、急性アルコール中毒で搬送、忘年会でイッキしすぎたとのこと。まあここまではよくあることです。アル中には点滴が必要なのでベッドに寝かせて点滴をしている最中に失禁。仕方なくスカートと下着を看護師さんに脱がせるように指示して傍を離れてカーテンを閉めて待っていると、数秒後、看護師さんの悲鳴が聞こえる。そこには見間違いのない男性の下半身が! …この人、ニューハーフでした。 ・50歳男性、よっぱらって忘年会から帰る途中に転んで右肩を脱臼して来院。整復して固定して帰すも、その30分後、今度は左肩を脱臼して来院。話を聞くと、全く同じところで転んだんだそうですが、「行きと帰りで方向が反対だったんですよ」 ・28歳の夫と26歳の妻。夫婦共に左耳の難聴を主訴に来院。なんでも連日の忘年会で毎日帰りが遅く、その日も酔って帰ったダンナに腹を立てた奥さんが玄関でいきなりビンタ。ダンナも負けずに張り返し、仲良く鼓膜が破れました。二人とも右利きなので、相手の左耳の鼓膜を張り破ったことになりますね。すごい! こうして、日本の12月は過ぎていくのでした。みなさま、くれぐれも飲みすぎにはご注意を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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