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カテゴリ:こんな医者います
この4月からhead&neckの科には2人の後期研修医がやってきました。皆イニシャルがKで、彼らの上司にもK先生がいるので紛らわしいですから、仮に今日はK1先生と名づけましょう。
K1先生は出身が当県、大学は九州地方と出戻り組の一人です。2年間、他の病院で初期研修を終えたあと、試験を受けて当院に3年目の医師、耳鼻咽喉科後期研修医として就職してきました。ぱっと見は背が高く甘いマスクの真面目で少しせっかちなイケメンDr.ですが、じつはオタクです。なにしろ3年目の若い医師、耳鼻咽喉科のことは素人同然です。8名の大所帯となったうちの科のカンファレンスでも先輩医師の議論にはなかなかついてゆけません。真面目な顔でしっかりメモをとって、おとなしくしています。公立病院から来たためか、要領が飲み込めず戸惑いながら日々をすごしているようです。極度の緊張屋さんらしく、先輩医師に不備やミスを突っ込まれると、硬直してどもりながら汗だくになってやり直しています。 先輩医師「K1,これ間違っているよ」 K1先生「あっ、すすすみません、すぐやり直します!」 ⇒飛んでいなくなる。 先輩医師「ちょっと待って・・」 といってももうそこにはいない。 K1先生「せ、先生。やり直しました。これでどうですか?」 先輩医師「あのな、さっき俺がやり直したんだよ。それ言う前に飛んで行くんじゃない!」 K1先生「・・・すすすすみません。じゃ、じゃあボクが治したのは?」 先輩医師「また元に戻したなあ~。だから、ココが間違ってるんだよ!」 といった具合です。 飲み会では、K1先生は仕切り屋に変貌します。常に先頭を切って注文する。先輩のお酒がなくなるとすぐに気づき酌を欠かしません。大のアニメ好きで、ありとあらゆるアニメに精通しているようで、10歳以上年の離れたhead&neckが幼少のみぎりに見ていた「アルプスの少女ハイジ」や、「勇者ライディーン」「ガンダム」「マクロス」など、古いものから、「エヴァンゲリオン」等の新しいもの、更にはゴルゴ13などの漫画にも造詣が深く、自分の親の世代である部長とも共通の話題で盛り上がります。 はたしてどんな医師になっていくのか。微妙に不安になりつつも楽しみなのでした。 ←ここのところまたランキング低下中ですが参加中、一日一回のぽちを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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