あまりTVは見ないhead&neckですが、昨今新聞の番組欄を見ていると、やたら医療ドラマが目につきます。救急医療、法医学、研修医、看護師等、医療現場をテーマにした作品が目白押しです。同じチャンネルでのニュース番組では相変わらずトップニュースは政局や経済で、福祉や医療は置いてゆかれている印象ですが、逆にドラマでは政局・経済をモチーフにしたものは少ないようです。
一種の流行でしょうが、内容は千差万別で、比較的詳細な取材に基づきリアルに現場を再現しているものから、これはちょっとと思うものまであります。詳しく内容を見たわけではないので印象だけで述べると、病院の内装や建物もぴかぴかで、真新しい医療機器に囲まれて最先端の医療を行っている部署をモチーフにしているものが多く、現在の疲弊した現場の雰囲気とはかけ離れている印象を受けます。しかし私たちの仕事を好意的に捉えるものも多いでしょうし、さらには医療現場で日々起きるヒューマンドラマの数々を題材にしていることは、医療と言うものを身近に感じてもらうにはよいことで、その意味ではそんなに否定的な見方をするわけではありませんし、むしろこういうドラマが増えてきたことは実際の医療者にとっては喜ばしいことなのでしょう。
その一方で、報道のほうは相変わらず「たらいまわし」「受け入れ拒否」といったこちらの神経を逆なでする言葉を連発しています。同じテレビ局の番組なのに、なぜこうも現実と理想のギャップが生まれてしまうのか、部署同士での意志の疎通や取材情報の交換は無いのか?などと考えてしまいます。
ドラマで理想の医師像を描き、報道で医師の悪徳をあげつらう。ここに悪意を感じるのはhead&neckの僻みでしょうか。いつか、せめて逆の姿勢をみたいとおもうのでした。
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