1年間も放置したこのブログ、まだ読んで下さっている方がいるかどうかは分かりません。head&neck自身のモチベーションの低下、やや燃え尽き症候群なのか、ネットで、実生活での医療の分野での進展のなさに苛立ちを隠せず、なんだか色々と訴えても無駄なことをやっている気がして、日々目の前の患者さんを治すことに専念した1年でした。
民主党政権になっても世の中は変わらず、気がつけば私も中年。いつまでも若くないというのに改善しない現場の忙しさと報酬の少なさ、クレームの多さ、報道の偏りにはげっそりとしています。
自分自身、現場の医療に手を抜くことはありませんが、また一人同級生が勤務医を辞めて開業に踏み切り、仲間が減ってゆきます。臨床研修の悪影響か、私を超えていってくれるオペレーターにはお目にかかりません。手前味噌かもしれませんし、思い上がりかもしれませんが、head&neckは今、県内で髄一の頭頸部外科医とよばれています。もちろん日本一とか世界一ではありませんが、おそらく日本の中央部に位置するS県の頭頸部手術のオペレーターとしては気力、技術ともにトップレベルと自負することができます。しかし、かつて私の師匠が「外科医の旬は30代後半から40代半ばまでだよ。その後はどんどん腕は落ちてゆくんだよ。」と言っていた言葉が最近重く心にのしかかります。あと数年で、head&neckのピークは終わります。そのときに、後継者がいるのでしょうか?今なら出来ることが数年後には出来なくなる。そのときまでに私の技術を伝えることの出来る医者に出会えるのでしょうか?もし私が頭頸部の病気になったとき、私自身を誰が手術してくれるのだろうか?そんな焦りを感じる今日この頃です。
半分以上オープンのこのブログ、医療関係者が真剣に読めばhead&neckの身元は簡単に分かるはずです。head&neckの病院のHPには、後期研修医募集の要項もあります。どなたか、ヤル気のある若い医師はいませんか?
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