をとめ☆ＫＩＣＫ

ＢＬＣＤをっ！　しかも面白かった！！　・・・どど、どうしよぉぉぉぉっ

なんつって（笑）
これがBLの王道です！ってことだったら、私はBLへっちゃらですね～(^^ゞ
でもきっと違うよね？　うん違う、たぶん違うｗｗｗ

購入したのはこちらの『ドキドキレンアイ』

　

いつもお邪魔しているブログさんで評価が高くて、しかも初心者向けとのことだったので
思い切って購入してしまいました。
うん、これは初心者向けってのが、非常に納得できる作品ですｖ

主人公が、自分はホモだって受け入れるまでの葛藤がメインの話なのですが
演じている鈴がすっごい頑張ってました。
相変わらずの「なんちゃって関西弁＝鈴村語」は、ちょっと笑えるけどｖ

キャストは…
チヒロ：鈴村健一
ケイゴ：遊佐浩二
アキラ：小野大輔
チヒロの姉：野田順子


幼馴染のケイゴは親の海外赴任のため、中学入学前に転校。
その後、慣れない海外生活で引篭もりになった彼を、チヒロの家で預かることになりました。
昔は小さくてチヒロの後をくっついてくる泣き虫だったケイゴが、
背の高いモデル並のイケメンになっていたので、
背の低さにコンプレックスを抱いてるチヒロは、少し複雑な心境。

しかもモテまくりで、自分の好きな女の子とも仲良くなったりしてて…ますます複雑。
ところが、何より驚いたのは…いきなりケイゴに告られたこと！
実は引篭もりの原因は、チヒロに会えなくなったからだったのです。
で、なんだかんだあって…結局つきあうことになりました！

というところから、話が始ります（笑）
以下、ネタバレありなので反転しますｖ


ケイゴのことを好きな気持ちは本当なんだけど、
自分が「同性愛者」であることを受け入れるのに抵抗があるチヒロ。
人前ではついギクシャクしてしまって、一喜一憂ドキドキハラハラな日々を送ってます。
しかも同居してるので、家でも家族の目を盗んでイチャイチャしつつ、
お約束のように入る邪魔にイライラする…

結局、つき合い始めたとは言え、バラ色の甘い日々が待っていた訳ではなくて
それまでと特に変わらない日常と、バレたらどうしよう…という
余計な心配が増えただけの毎日なわけですよ。
しかもそこに、美人でモデルをやってる姉の仕事仲間で、オープンゲイなアキラが、
ケイゴに猛アタックを始めたものだから、たまらない（笑）

姉はリベラルな人で、真剣な想いなら同性か異性かは関係ない…と考えていて、
アキラの猛攻にも「ケイゴなら大丈夫♪」とあっけらかん(^^ゞ

ホモであることに負い目を感じてるチヒロは、ヤキモチ焼いたり、
アキラと違ってオープンにできないことに苛立ったり、
負い目を感じる自分を、逆に後ろめたく思ったり…
いろんな気持ちがない交ぜになって、どうしてもアキラに反発してしまう。
そんなチヒロをみて「同性愛者を差別している」と思った姉に責められて、
ますます孤立していくんですね。

そしてとうとう、泣きじゃくりながら
「違うねん。おれはケイゴが好きやねん…
　弟がホモやなんてイヤやろ？　ゴメンな…姉ちゃん…(T_T)」と
姉に告白してしまうのでしたー。


このお姉さんとチヒロのやり取りが凄くよかったですｖ
美人な上に男前なお姉さんがいいですね～♪
とても理性的なのに、いざ家族のこととなると少しうろたえてしまったり、
それでもちゃんと受け入れてくれたりと、人間味があってステキな人です。

嫌なヤツと聞いてたアキラですけど、すっぱり振られて爽やかに諦める意外といい人で。
ケイゴは、一途にチヒロが好きで、ホモであることに負い目を感じるどころか、
ストレートに好意を表す恥ずかしい奴、いや気持ちにブレのない好青年（笑）

そして、なんといってもチヒロが最高です
かっこつけたり、すかしたりするのが超苦手で、
しかもいっぱいいっぱいで自爆するタイプの関西BOY。ラブコンの大谷みたいな（笑）
そんな暴走したり、凹んだり、舞い上がったりするチヒロを、鈴が熱演してます♪
や～もう関西弁が変でも全然へっちゃら！（関西の人じゃないとわからないだろうしｖ）

ケイゴに好きって言われて「さぶ～～～っ！」って切り返したり、
イチャイチャしながらも「うわっ！ベロ、入ってきよった！」なんて
心の中で突っ込み入れてて、それが爆笑もんです
なんだか私の代わりに、突っ込み入れてくれてるようで…ＧＪチヒロ！

Hシーンも最後の方にあるけど、高校生の初Hということなので、
かわいらしいものなんだと思う、きっと(^^ゞ
でも、話のメインはあくまでもチヒロの気持ちの揺れだと思うから、
別になくてもいいんじゃないかと思ってしまいました（笑）

でもって、これで“ＢＬばっちこーい”　かというと、ちょっと微妙(^^;

この作品自体はとても気に入ったのですが、
私が持ってるBLのイメージとあまりに違うので、逆に戸惑ってしまって…
これはBLなの？BLって全部こんななの？？と混乱してます

こんなところで、ぶっちゃけてもしょうがないんですけど、
なぜBLが苦手かっていうと、同性愛が不快という訳じゃなくて
Hありきな話、それが中心の話が好きじゃないからなんです(^^ゞ
同じ理由でも苦手です。
だからストーリーはきちんとしていて、話の流れでそういう描写が必要…そんな話なら無問題ｖ
ところがそういうのは少ない気がしてて
そんな無駄なシーンを入れるなら、もっと話を掘り下げてよ！とか思っちゃうｗｗ

で～この作品は、なんというか、Hシーンがないと成り立たないような話じゃないんです。
ストーリー的には、その直前で終わってるので、飛ばしても問題ないし、
それ自体は、まるっきりファンサービスというかんじがしました

ということで、まだまだＢＬには腰の引けてる深水ですが
この『ドキドキレンアイ』は初心者向けＢＬってことで超おススメです！
なにしろＢＬに苦手意識を持ってる私でも、十分に楽しめるお話でしたから(^^♪

この作品は山本小鉄子さんのマンガが原作になってます。
ドラマＣＤ以前の話である『晴れてボクたちは』、そして今回ＣＤ化された『ドキドキレンアイ』と
このシリーズでは２冊のコミックスが発売されてるようです。
原作の方も少し読んでみたいと思ってたり