母からの電話に
携帯電話が主となり家電はFAX受信位しか鳴らなくなった。珍しく家電のベルの音急いで出ると母の声・・・父が亡くなってからは心配でこちらから実家に電話し母の声を聞いていたのだが母からかかってくるのは珍しい事「おはよう・・・・」電話の声はか細く何かあった事を推察できた。「どうかしたの?」私の問いに「〇〇・・・」 (私の名)「〇〇・・・」「〇〇・・・」と母は私の名を三回言うと「ごめん・・なんでもない・・」「落ち着いたらまた電話する・・」と言って電話は切れた。父がいない寂しさもあるだろう・・そう思っていた。しばらくしてまた母からの電話ポツリ、ポツリと言葉を選び話し出す母声が震えている。父が亡くなり兄夫婦と母の3人暮らし母と義姉はもともと反りが合わないそんな中での嫁姑のトラブル母曰く・・・兄が家にいないと義姉は母に強く当たると言う。義姉の意地悪な言葉や態度を噛みしめるように涙声で話す母。すぐにでも実家に母を迎えに行きたくなる衝動を必死で押さえた。次から次に心配事は絶えない・・・