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月曜日のお話です。
この日はパラパラと綿雪が降るほどの寒さ。 店番のため店(実家のくろがね屋。)にいる僕。 この寒さのせいか、自動ドアも調子が悪いようです。 閉ざすことはなくなりました。 開けられた店。 入り込む寒風。 凍える僕。 包装や清掃をしても寒さは変わらない。 ヤバい! まぶたが落ちてきた。 僕はこのまま死ぬのだろうか。 実家の店であの世へ行くという憂き目にあうのだろうか? あっ、もう駄目だ… … その時、天(二階)から仙人が降りてきた。 すると、何も言わず、開かれた扉を魔法(修理)で閉じようとしている。 そのまま二時間… 僕はなんとか仙人のおかげで、生きながらえている。 しかし、いかに仙人といえどもこの極寒は堪えるようだ。 二人の間に会話はない。 会話が苦手な仙人。 仙人とどう付き合えばいいか分からない人間。 無言のまま時は流れる。 そして時は来た。 ついに扉が閉ざされたのである。 そして、仙人はまた魔法をつかい天照大神(暖房)を呼び出した。 (天の岩戸伝説とは逆やね。) 天が蘇る店はまるで春の野山のように。 そうして、仙人は一言も発することなく天(二階)へ帰っていった。 その仙人の後ろ姿には様々なものがうつっていた。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 本日のキャスト 仙人…親父 人間…僕 まぁ、くろがね屋のいち風景なんですが 寒さに震える僕を見て 一言も言わずに自動ドアを修理して 暖房をつけて二階に戻る親父が格好良かった。 その行動だけで寒さは吹っ飛び、 むしろ心は熱くなった。 そんな一こまをストーリー風に描いてみました。 職人の親父は半分は職人魂で、 もう半分は優しさでできているようでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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