カレー30人前!
以前、何かで読んだことがあります。うつ病のようになって、もう死にたい・・・と言っていた女性がいました。周りがなぐさめても、励ましても、死にたいという気持ちは消えません。そんな時、ひとりの男性がこんなことを言いました。「じゃあ、ひとつだけお願いがある。今度の週末、パーティーがあるから、そこでカレーを30人分、作って欲しい。あなたにとって、最後に作るカレーかもしれないから、とびっきりおいしく作ってね」女性は、最後のつもりでそれを引き受けました。しかし、30人分なんて、作ったことがない女性は、肉や野菜の量を計算したり、買いものをしたりするのが大変。「ひとりで作る」のが約束なため、誰の手伝いもなくひとりですべてこなすのです。そして、「とびきりおいしく」作るのにはどうしたらいいか・・・。本を読んだりして、研究したそうです。そして週末・・・。その前の晩から仕込みに入り、徹夜で30人分、作り上げたそうです!それだけの量を作ったのですから、体力的にはクタクタでした。しかし、やり遂げた顔が、それまでのその人の顔と全く違って、輝いていたそうです。そして、お願いした男性がひとこと。「まだ、死にたい?」すると女性は、「なんだかね、死にたい気持ちがどっかいっちゃった」これは、その女性が「与えること」をしたから、それが良かったんじゃないか、と書いてありました。30人分のカレーを作るという、今までやったことのないことを一心に、一生懸命やったことで、気持ちが変わった。みんながこれでよくなるというわけではもちろんないと思いますが、一心に何かをする、与えることって、けっこういい方向へ向かうひとつの方法なのかなあ・・・と思いました。作ってみます?カレー30人分。→カレールー一覧