２日連続でパパのお話しだったので…

今日は王子がチビスケだった頃の話しを…。

今回は初めてワンコ病院に行った時のこと。

王子が新しい環境に慣れてきたら

早目に主治医を決めるよう言われていたので

前々から目にとまっていたワンコ病院を訪ねることに…。

恐る恐る入った私の想像は良い意味で裏切られる…。

広いとは言えない空間には動物臭や消毒臭は気にならず

明るく清潔感があって…ホッ。

極めつけは獣医さんの笑顔…。

不思議と安心してしまい…

王子をヒザに抱きながら、何故かワクワク。

さぁ～いよいよ診察開始っ！

でも…いざ問診が始まると

初めてのことで何をどう説明すればいいのかわからない。

王子が話してくれるはずもないし…。

アタフタ、アタフタ…。

えっと～えっと…。

王子もオロオロ…ブルブル。

そんな困っている私から

上手に細かく言葉を引き出してくれる獣医さん。

何とか状況を伝え終わり、私は王子を預けて待合室へ。

ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、穏やかな空気は一転…

獣医さんから笑顔は消え、真剣な表情で近付いてきて…

王子は大きな病気を持っているかもしれないと…。

そして、詳しい検査をした方が良いが高額になると…。

私は、まだ学生だったのに…



「いくらかかっても良いのでお願いします」



と震える足を踏ん張って即答。

初めての来院で、こんなに長い時間を過ごすことになるなんて…

待っている間、いろいろ考えてしまう…。

まだ一緒に暮らして間もないのに…

王子は、すでに私の大切な存在になってることに気が付くと…

ただ、ただ、涙が流れ落ちて…

怖くて、怖くて、震えが止まらない。

独りぼっちで、こんな想いをしたことはなくて…

ひとつの命を預かる

という責任の重さを噛み締めるには充分な時間が過ぎていく…。

王子は、簡単な尿検査で何かに引っ掛かったみたいで…

腎臓に先天性の病気を抱えているのではないかと…。

一通りの検査が終わり、私のところへ戻ってきた王子。

私の腕の中にスッポリ入ってしまう小さな王子。



守ってあげなくちゃっ！

私が泣いてたら守りきれないじゃんっ！！

強くならなくちゃ！！！



どんな結果でも受けとめようと覚悟を決める。

刻々と静かに時間が過ぎて…疲れた王子は丸くなってウトウト。

どれくらいの時間が経ったのか…

ようやく獣医さんに診察室へ通され、結果が…。

幸い大きな異常は見当たらず、ストレス性の血尿と判明。

笑顔に戻った獣医さんを見て、ホッ…。

私はこの数時間で…計り知れない程、たくさんのことを学んだ。

きっと、あの時のあの時間を過ごしていなければ…

王子との生活は違うものになっていたかもしれない。

あの時の覚悟というか…あの決心が

今でも、私の大きな支えになっているのは間違いないから…。

これからもヨロシクね、王子っ♪



《本日の一枚》

旦那くんの実家から梨が届いた時、甘～い香を嗅ぎ付けて



何それ？　見せてぇ～♪



と箱を見上げる王子を、またしても隠し撮りっ！

王子はチビスケの時から果物が大好きっ♪

私の母が食べさせたのがきっかけで

果物を買ってくると、もらえるまで催促…。

ワンコはお肉に反応するものと思いきや

王子の大好物ベスト３は、果物・野菜・お米っ♪

ヘルシィ～だわね、王子っ！

で、王子が消化しやすいようにと

切ったり潰したりして与えるですが

その間、私を見上げてヨダレが出っ放し…。

ちゃんと王子にもあげるから、もう少し待っててねっ！