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テーマ:シェルティー大好き(1460)
カテゴリ:王子
昨日はエープリルフールで、ふざけた嘘のお話だったので
今日は真面目に、世界で初めて宇宙に行ったワンコのお話をしたいと思います。 今から約半世紀前…宇宙研究のために一匹ぽっちでロケットに乗せられて 音のない宇宙へと打ち上げられたワンコがいたことを知っていますか? そのワンコの名前はクドリャフカ。 巻き毛の小さな女の子だったそうです。 1957年11月3日、クドリャフカを乗せたスプートニク2号は バイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、衛星軌道に到達しました。 そして、役目を終えたスプートニク2号は 大気圏再突入が不可能な設計だったため、その際に崩壊し クドリャフカを乗せたまま粉々になってしまいました。 何故、そんな不完全な状態のロケットにクドリャフカを乗せたのでしょう? 当たり前の疑問に「それが実験だから…」って聞こえてきそうですが 人間を信頼して、厳しい訓練に耐えたクドリャフカは こんな酷い裏切りがあるなんて思っていなかったことでしょう。 クドリャフカに取り付けられたセンサーは 打ち上げ時に脈拍数が安静時の3倍にまで上昇したことを示し 無重力状態になった後に、脈拍数は時間をかけて減少したそうですが この記録からも、極度のストレスを受けていたことは間違いなのです。 もし私が「宇宙に行ってきて」と言われたら… もう、それだけでストレスでボロボロになって 暴れまくりますよっ! そうそう、クドリャフカはライカという名前説もあります。 犬種もイロイロな説があるんですが 名前や犬種が特定できないのは 報道の過程で名前が犬種と間違えて伝えられたか 逆に犬種が名前と混同された可能性高いそうです。 現在の私達に重要なのは、正確な名前や犬種の情報を知ることではなく その報道を利用しようとした世界的な政治戦略に 尊い命が犠牲となった事実を知ることだと思います。 世界初の栄誉を『国産固有犬種の犬』で飾りたかったがために 旧ソ連側が『犬はロシアン・ライカである』と犬種偽装報道したそうです。 ただ、世界的にロシアン・ライカという犬種の知名度が低かったので ワンコの名前だと思ってしまったという説につながります。 なので、巻き毛という意味のクドリャフカが本当の名前という説も これがワンコの本当の名前なのだろうという推測によって広まっただけで この悲しい出来事を忘れないでっ!! と、クドリャフカの無念さが一人歩きしている気がします。 せめて、クドリャフカが最期に見た景色が 美しい満天の星空であったことを願ってやみません。 《本日の一枚》 写真は動画のクドリャフカを撮影したものです。 出来るだけ大勢の方に見ていただき、何かを感じてもらいたいと思います。 私はこの動画を見て、とっても衝撃を受けました。 そして、傍にいた王子を抱き締めずにはいられませんでした。 王子がいなかったら見ることのなかった動画かもしれません。 こんな風に、人間以外の命について考えることもなかったかもしれません。 私は人間の愚かさを恥ずかしく思い、ワンコの忠実さに敬意を表します。 宇宙にも『虹の橋』があるのでしょうか? それとも…虹の橋のたもとに辿り着き、愛し合える人間と出会って 幸せに満ちてシッポを振りながら、橋を渡ることが出来たのでしょうか? 私達が快適に生活している『現在』は たくさんの命の上に成り立っている ということを忘れないでいたいと私は思います。 たまには星空を見上げて、クドリャフカのことを思い出す… そういう人が一人でも多く増えていってくれたら 犠牲となる尊い命を少しずつ守っていける気がします。 動画は↓こちらから見ることが出来ます。 http://www.geocities.jp/flash556ch/kudo.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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